夜啼きの森

2005年7月26日 ★★★
ISBN:4043596049 文庫 岩井 志麻子 角川書店 2004/05 ¥540

『岡山三十三人殺し』題材。
なぜ辰夫(睦夫じゃなかったか?)が凶行に及んだのか。
同じ題材で、島田荘司の『龍臥亭事件』を読んだときは
睦夫に憐憫と同情を抱いたものだったが
今回はそういうのは一切無し。
状景描写を睦夫の心中とイコールだとするならば
それはもう、歪で禁忌的。

龍臥亭が、睦夫の心理にスポットを当てているのであれば
本作は、その心理を作り出す環境にスポットを当てている印象。

印象としてならこちらが上。でも印象だけ。

★★★

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索