懐かしい骨

2005年8月8日 ★★★★
ISBN:4575505013 文庫 小池 真理子 双葉社 1994/12 ¥580

両親が亡くなって、誰も住まなくなった生家を
解体すると決めた早紀子と真吾の兄妹。
そこへ突然の知らせが届く。
「物置の下から白骨死体が発見された」

その知らせで早紀子は、20数年前突然行方をくらました
垢抜けた美人であった母の友人、美和を思い出す。
早紀子は美和と、歯科医であった父の仲を疑っていた。と。

誰でも、はるか昔の両親の謎ってのは持ってるものだと思うんだけど
結局は聞く事も出来ず、有耶無耶で変な印象だけを残して
忘れられちゃうんだよねぇ。
人望のあった父とその父を心から愛していた母。
子供の視点からはどうしても見えなかった事が
20数年たってようやく判るようになる、と。

先が気になる上手い作り方でもう、ぐいぐい読んだ。
サスペンス調ってのかね。真相が知りたくなる。

それから、この作品はタイトルが絶妙。

★★★★

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