ISBN:416320900X 単行本 奥田 英朗 文芸春秋 2002/05 ¥1,300

神経科医、伊良部の所へ駆け込んでくる患者。
デブの医者伊良部は、その悩みに対応するのだが
この伊良部がまたあてにならない医者で、てんで話にならない。
それでも一人で考え込むよりはマシだ、と通っているうちに
ちゃんと最後には何かしらの解決をしている、という短編集。

患者一人一人が持ってる悩みは、私たちの持ってるものの延長に在って
どのケースもなんか他人事な感じがしないから
伊良部のいい加減なカウンセリングに同じ様にイライラしたり
そして同じ様に伊良部に助けて貰ったような気分になる。

短編なので、一話読むごとに「ん?この話はハズレか?」と
思いながら、後に行くにしたがって加速していく感がたまらない。
松尾スズキ主演で映画化されてたよな。もう終わってんのかな。
ぜひ観たい。マユミのエロさを映像で見たい。

読み終わりたくない、と思った本は久し振り。
私のツボ。面白かったです。

★★★★★(初満点)

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