リアル鬼ごっこ

2005年9月2日
ISBN:4835525795 単行本 山田 悠介 文芸社 2001/11 ¥1,050
(過去ログからサルベージ)

騙されました。悪い意味で。
かさばるのがイヤでハードカバー、もしくはノベルス以上の本は買わない私だが、
『史上最凶最悪の追跡劇がいま始まる。』の帯にまんまと騙された。

作者、アホですよ。

理不尽な殺人劇なら
殺人鬼>バトロワ>本書ですよ。

こんなん中途半端だよ。
捕まったからって連行されるだけ、
いくら後で殺されたって、自分の目で衝撃を受ける訳じゃないじゃない。

殺人鬼は(綾辻行人)、ただひたすらの恐怖があった。
目の前で襤褸の様に大事な人が殺される。
圧倒的な力加減と残虐性。

バトロワは、日常性が怖かったわけ。
自分がソコにはまってもオカシクナイと思ってしまうからこそ怖かったと思う。
勿論殺戮シーンもあった所為だとも思うけど。

本書の標的は『佐藤さん』。
全国1、2を争うこの名字の佐藤さんです。
ま、簡単に言っちゃえば『王国』の王様(佐藤)が
『自分と同じ姓がこの世に500万人もいるのが気に入らないから?佐藤狩り?をはじめる』って感じ。

……作者、アホですよ。

作中で、佐藤以外の名字の人は『自分には関係ないや。』的態度を取るのだが
ふふ。私もそう思いました☆
思ったものは仕方ない。そう思ったら最後、感情移入なんて出来る訳ないじゃない。

大体主人公にも共感できない要素が多い。
1:全国大会に出るほど足が速い。(-20ポイント)
2:『ワル』(ワルって!!!)で中学時はやたらモテた。(-20ポイント)
3:皆に愛されて大事にされてる。(こういう物語でそういうのって必要なんですかね?)(-30ポイント)

しかもラスト。

『誰もが想像できなかった形で幕を閉じた』って書いてありますけどー…

お前読者バカにしてないか?

普通に予測できるッちゅうねん!!

『1週間生き残ったらなんでも望みをかなえてやるわ。』
って王様が)冒頭で言った辺りからね!!!

ったく。

本体価格が1500円以上だったら読者ハガキ出してたトコだわ。


(ありえなぁい。心底馬鹿にした口調で)

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