DVD 東芝EMI 2002/09/30 ¥3,200

このDVDの宇多田観て思ったよ。私。
『カメラを周りの人に渡して
自分を一番綺麗に撮ってくれる人と結婚すべきじゃないか』
なんて馬鹿げたこと。
それじゃぁ、写真家は引く手数多じゃんなぁ。なんて。

私さ、紀里谷和明の作る映像が好きなのかもしれない。
紀里谷の作品に出てる宇多田は妙に綺麗なんだよ。
チープな言い方をしたら魔法使いに魔法を掛けられたかのように
映像の中で活き活きとキラキラと。
結婚したからどう、とかじゃなくて、花瓶と花が綺麗に調和してるというか。
宇多田が一番綺麗に映るように撮ってる。
ま、そのためのPVなんだけどね。でも本当に綺麗なんだよ。
悪評散々だった『キャシャ―ン』はどうなのかしら。

メイキングが入って、PV。
『FINAL DISTANCE』から『traveling』『SAKURAドロップス』
まで、メイキングが面白い。
端から端までの『モノを造る人』たち。
一瞬映るだけの歯車でさえ誰かが作らにゃ出来てこない。
至極当たり前の事なんだけど、本当に実感出来るようないい出来のメイキングなんだよなー。
勿論スタッフロールではいろんな人の顔が出る。
メイキングってもっと退屈なモンだと思ってたよ私は。

ま、後半はちょっと失速気味でその辺が残念かね。
『DeepRiver』のPVは特に。

森の中の『集落』と呼ぶに相応しい村で宇多田がその住人達と美しい風景で絡む。みたいな映像なんだけど、
(これ、宇多田現地行って無くない?いや別にいいんだけど)
集落での暮らしを妙に神聖視しているような
孤独を浮き立たせる象徴の森、のような。
なんか良く分からんが前3作に比べて『安直』なんだよ!

まぁそんな毎回毎回手間隙金かけて作りゃいいってもんじゃない。
それはわかってるのよ。
でも映像がシンプルになるのと、表現が安直になるのは違うでしょー?

私、宇多田は好きなことやればいいと思うよ。
売れ線とかキャッチ―さとか取っ払って歌いたいように歌えばいいと思う。
際立って好きって訳じゃないけど、
この種の天真爛漫さってのはそれだけで充分素敵だと思うからだ。

いやー。レンタル200円で借りて観たんだけど
200円で観るのは申し訳ないなかなか見応えのある作品っした。



★★★★

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