ISBN:4575235334 単行本 花村 萬月 双葉社 2005/09 ¥1,890
過食嘔吐の弥生と、書けない作家と、SMについて考える編集者。
過食嘔吐といえば、私にもどうも身に覚えがある。
誰にでも一度や二度はあるんじゃないだろうかしら?
私は自他共に認めるデヴなのだけれど、
19歳の頃、私は一番太っていた頃で(今26歳で−7?)
当時の彼氏とか仕事とか色々な事のストレスばかりがたまって
深夜にコンビニに駆け込んでガツガツ食べた。
そして、胃痛と食べてしまったストレスで気持ち悪くなって吐いた。
胃の中に何もなくなるとやっとホッとした気分になって
『ああ、これ以上太らなくて済んだ』と思った。
でも、私は過食嘔吐が癖にはならなかったんだよ。
なんでかってーと、2回目の嘔吐で眼球の血管が切れたから。
あ、血管切れたっていってもそんな怖い事じゃなくて
白目の部分が1/3くらい赤くなったのな。パッと見にはあんまり分からない感じだったけど
(あー、なんか見た目気持ち悪い。食べて吐くのって思った以上に体に悪いんだろうなぁ)
ってなんとなく思ったんだな。
で、深夜に食べる方を控えるようになったのだよ。
食べるから食べる方で癖付く、食べないなら食べない方で癖付く。
それ以来私は無理矢理吐く行為を一切してない。
あのときの私は弥生と同じだ。
満たされないのに自分では自分を満たしてあげられない。
独り善がりで行き詰まりだ。
欲求と、安易な逃避と、安易な自己救済と、懐疑。
私、この本を読んでよかった。
★★★★
過食嘔吐の弥生と、書けない作家と、SMについて考える編集者。
過食嘔吐といえば、私にもどうも身に覚えがある。
誰にでも一度や二度はあるんじゃないだろうかしら?
私は自他共に認めるデヴなのだけれど、
19歳の頃、私は一番太っていた頃で(今26歳で−7?)
当時の彼氏とか仕事とか色々な事のストレスばかりがたまって
深夜にコンビニに駆け込んでガツガツ食べた。
そして、胃痛と食べてしまったストレスで気持ち悪くなって吐いた。
胃の中に何もなくなるとやっとホッとした気分になって
『ああ、これ以上太らなくて済んだ』と思った。
でも、私は過食嘔吐が癖にはならなかったんだよ。
なんでかってーと、2回目の嘔吐で眼球の血管が切れたから。
あ、血管切れたっていってもそんな怖い事じゃなくて
白目の部分が1/3くらい赤くなったのな。パッと見にはあんまり分からない感じだったけど
(あー、なんか見た目気持ち悪い。食べて吐くのって思った以上に体に悪いんだろうなぁ)
ってなんとなく思ったんだな。
で、深夜に食べる方を控えるようになったのだよ。
食べるから食べる方で癖付く、食べないなら食べない方で癖付く。
それ以来私は無理矢理吐く行為を一切してない。
あのときの私は弥生と同じだ。
満たされないのに自分では自分を満たしてあげられない。
独り善がりで行き詰まりだ。
欲求と、安易な逃避と、安易な自己救済と、懐疑。
私、この本を読んでよかった。
★★★★
ISBN:4408534846 単行本 伊坂 幸太郎 実業之日本社 2005/12/10 ¥1,600
伊坂幸太郎の本で凄い所ってのは
『前のより全然面白かった』でも無く『前の方が面白かった』でも無く
『前作は前作で面白かったけど今作は今作で面白かった』
と一作一作の印象がちゃんと違ってしかもそれぞれが水準以上だ、ということに他ならないのではないだろうか。
で、今回は青春小説風。
妙に飄々としてる主人公をはじめ、軽薄な鳥井君(どうしても逆転裁判の矢張君を思い出してしまうのは私だけか?)
無表情の美人女王東堂ちゃん、ちょっと類を見ない感じの演説キャラ西嶋君、超能力者南ちゃん。
(あれ?西澤保彦の匠千暁シリーズと似てる!)
誰もが送るような日常生活を送る中での一連の事件。
まぁギャングの感想でも書いたけれど、都合のいい展開というのはある種の娯楽作にとってはテンポよく話が進む為にまぁ仕方が無いと思うので、ここでは気にしないことにするけれども
その都合のいい展開の上で作られてる本作のテンポってのは
飽きさせず中だるみもせず流石にちょうど良いものになってました。
特にクライマックスの主人公と鳥井君の「セドリック!」は
頭の中にはっきりと場面が浮かび上がってくるほどの私にとっての名シーン。
うん。伊坂は現代作家界の良心だ!
★★★★☆
伊坂幸太郎の本で凄い所ってのは
『前のより全然面白かった』でも無く『前の方が面白かった』でも無く
『前作は前作で面白かったけど今作は今作で面白かった』
と一作一作の印象がちゃんと違ってしかもそれぞれが水準以上だ、ということに他ならないのではないだろうか。
で、今回は青春小説風。
妙に飄々としてる主人公をはじめ、軽薄な鳥井君(どうしても逆転裁判の矢張君を思い出してしまうのは私だけか?)
無表情の美人女王東堂ちゃん、ちょっと類を見ない感じの演説キャラ西嶋君、超能力者南ちゃん。
(あれ?西澤保彦の匠千暁シリーズと似てる!)
誰もが送るような日常生活を送る中での一連の事件。
まぁギャングの感想でも書いたけれど、都合のいい展開というのはある種の娯楽作にとってはテンポよく話が進む為にまぁ仕方が無いと思うので、ここでは気にしないことにするけれども
その都合のいい展開の上で作られてる本作のテンポってのは
飽きさせず中だるみもせず流石にちょうど良いものになってました。
特にクライマックスの主人公と鳥井君の「セドリック!」は
頭の中にはっきりと場面が浮かび上がってくるほどの私にとっての名シーン。
うん。伊坂は現代作家界の良心だ!
★★★★☆
ISBN:4286000001 単行本 山田 悠介 文芸社 2005/08 ¥1,155
来ましたよ僕らの山田悠介君!!
(過去ログ:http://diarynote.jp/d/71158/20050902.html
http://diarynote.jp/d/71158/20050731.html)
んーとね。
ぶっちゃけちゃうとね。
そんなに悪くなかった。少なくとも上の2冊より全然マシ。
自殺スイッチを埋め込まれて収容所で生活する子供が3人。
で、その看守が主人公。
主人公は3人を脱走させる訳ですな。
ワンアイディア物だけど、設定自体は決して悪くない。
例えば伊坂幸太郎がこんな設定で書いた日にゃどんな傑作が生まれるのかしら、と思えるほどだよ。
でもなー。それだけなんだよなー。
文章が!だって文章が!!
例えば
無差別より無作為じゃないかなぁ。どっちかと言うと。
『しばらく口を閉じたままだった。』
これでいいじゃん?であった、って言われましても。
なんで…多用するのかといわれたら答えは簡単。
物と物の間隔を文章で上手く書き表せないからだ。
“ぼかし”なのだよ“ぼかし”。
でもこの…。本当に沢山出てくる。
初めの頃の作品よりもしかして増えてる?
ぼかしが多用されすぎた絵はなんか輪郭があやふやになってくるのと一緒で凄く読みづらくなったのは否めない。
ちなみにこの本はサゲ(落語愛好者なのでこっちを使わせてください)が上手だと言う評判らしかったが
こっちは私にも想像出来たので、多分割と小説慣れしてる人には物足りないかも。
いや、でもこんなぶちぶち言ってみたけど
私割と楽しんでこの本を読んでましたよ!
凄いな。山田悠介、もしかしたら成長してるのかもよ。
★★★(頑張りました!!)
来ましたよ僕らの山田悠介君!!
(過去ログ:http://diarynote.jp/d/71158/20050902.html
http://diarynote.jp/d/71158/20050731.html)
んーとね。
ぶっちゃけちゃうとね。
そんなに悪くなかった。少なくとも上の2冊より全然マシ。
自殺スイッチを埋め込まれて収容所で生活する子供が3人。
で、その看守が主人公。
主人公は3人を脱走させる訳ですな。
ワンアイディア物だけど、設定自体は決して悪くない。
例えば伊坂幸太郎がこんな設定で書いた日にゃどんな傑作が生まれるのかしら、と思えるほどだよ。
でもなー。それだけなんだよなー。
文章が!だって文章が!!
例えば
政府は無差別に選んだ子供に、五歳で心臓の手術を受けさせる。
無差別より無作為じゃないかなぁ。どっちかと言うと。
しばらく口を閉じたままであった……。
『しばらく口を閉じたままだった。』
これでいいじゃん?であった、って言われましても。
なんで…多用するのかといわれたら答えは簡単。
物と物の間隔を文章で上手く書き表せないからだ。
“ぼかし”なのだよ“ぼかし”。
でもこの…。本当に沢山出てくる。
初めの頃の作品よりもしかして増えてる?
ぼかしが多用されすぎた絵はなんか輪郭があやふやになってくるのと一緒で凄く読みづらくなったのは否めない。
ちなみにこの本はサゲ(落語愛好者なのでこっちを使わせてください)が上手だと言う評判らしかったが
こっちは私にも想像出来たので、多分割と小説慣れしてる人には物足りないかも。
いや、でもこんなぶちぶち言ってみたけど
私割と楽しんでこの本を読んでましたよ!
凄いな。山田悠介、もしかしたら成長してるのかもよ。
★★★(頑張りました!!)
ぶちぶちぼやいてみようじゃないか
2006年5月29日 読書 コメント (2)今日は読書感想文を書いた所でなんか気が済みました。
でお馴染み舌足らずです。室井祐月が内田春菊化しない様祈ってる。
しかも割と真剣に願ってる。
中村うさぎ・室井祐月・内田春菊・姫野カオルコ・高村薫
江國香織・桐野夏生・山田詠美・小池真理子・小野不由美・恩田陸。
なんで女性作家って奴は両極端に分かれるんでしょうね。
『痛々しい女キャラ(大抵ビッチ化)を味とする』グループと
『異様なまでに性別を感じさせないクール文体』グループ。
前者は中村うさぎ・室井祐月・内田春菊・姫野カオルコ・江國香織・山田詠美。
後者は高村薫・桐野夏生・小野不由美。
例外は小池真理子と恩田陸。小池真理子の方は文体に女性の匂いが漂うのに
淡々としすぎるから江國キャラみたいにみっともなくない。
(江國キャラのみっともなさってのはこの方独特で
私はその、女性ならではのみっともない女性の書き方に妙に共感できない。
多分、村上春樹に感じる違和感と同じなんだと思う。
あの“自己陶酔”の臭いがどうも鼻につく感じ。)
おっと。脱線した。
前者の女性作家の書く本がどうも苦手らしい、と気付いたのは最近のこと。
高校時代は山田詠美や姫野カオルコを好んで読んでいたのになぁ。
どこかに書いたと思うんだけど、
私は『好きな物と嫌悪感を感じる物が同じ様に気になる』性格で
前者女性作家を割と読むようにしてたんだけど
なんで嫌悪感を感じるのか解ったよ。
不安定だから。
誰かと比べられて沈んで、男を作って寂しいのを埋めて貰って
寂しいって感情を文体のあちこちに垂れ流して
モテないキャラを演じて歳を取った自分に言い訳をして
結局は開き直る。皆揃ってそんな感じに思うからだ。
『セックスでしか満たされない部分を知らない貴方はかわいそう』
みたいなセリフがポンポン出るのもこっちだけだ。
優越感と劣等感が交互に混ぜられてやたら滅多ら不安定だ。
『女は群れる生き物でそんな女が私は大嫌いだ』と
全身全霊で訴えた所でそんなんほとんどの女が思ってる事で
(女の集団化で嫌な思いをしなかった女ってのはごく少数じゃないだろうか)
それでもどっかで折り合いをつけて皆生活してるんですよ。
だから男をとっかえひっかえするのじゃないかしら、とも思う。
男の人が女に要求する物ってのは割とわかりやすい。
下手すりゃ穴扱いだしね。しかもそういう男の性的衝動こそ
不安定な女には救いなのではないかしら。
だって文字通り“求められてる”訳ですから。
同性ってのはその辺シビアですからね。
『優越感を持った目』なんかに非常に敏感だったりするよ。
そうだな。不安定な女ってのは下手なんだな。立ち回りが。
で、『自分の感情は自分で処理しない事にはきりが無い』という結論に
なかなか辿り付かない。
『私は女が好きだ』『私は女が嫌いだ』では
いつまで経っても話が前に進まない事に何故気が付かないのだろうか。
好きだ嫌いだでは本当に何も解決しない事に気付いてから
私は一切『嫌い』という言葉を使わなくなった。
(このサイトでも一回も使ってないよ)
『私は女をこういう生き物だと思う。』と1回全部受け止めてから
良い所と悪い所(とそれに対しての対処)を考えた方がどれだけ生産的か。
『女は群れるから嫌い。セックスは好き。男といる方が気が楽』
というだけでは行き詰まるぞ。で不安定に拍車がかかる。
で、それを地で持ち味として作品公開しちゃってる女性作家を
私は痛々しいと思うのだ。だからあまり読まなくなるのだ。
勿論それは自分にも言える事だし、女なら割とドキッとする感情だからこそだ。
その痛々しさに身に覚えがあるからドキッとするのだよな。
男にはちょっとわからない部分もありそうな感じだから
これらの女性作家の作品ってのは主に購読層は女性な訳でしょう?
男性にもわからないし、女性にも共感を得られなかったら
どこに行くのだろうか。女性作家は何処へ行くのだろうか。
あ、ちなみに今日の日記は超独断と偏見で書いたので
上記女性作家(特に前者グループ)ファンの方、
お気を悪くされたらごめんなさい。馬鹿の言う事だから気にしないでね。
でお馴染み舌足らずです。室井祐月が内田春菊化しない様祈ってる。
しかも割と真剣に願ってる。
中村うさぎ・室井祐月・内田春菊・姫野カオルコ・高村薫
江國香織・桐野夏生・山田詠美・小池真理子・小野不由美・恩田陸。
なんで女性作家って奴は両極端に分かれるんでしょうね。
『痛々しい女キャラ(大抵ビッチ化)を味とする』グループと
『異様なまでに性別を感じさせないクール文体』グループ。
前者は中村うさぎ・室井祐月・内田春菊・姫野カオルコ・江國香織・山田詠美。
後者は高村薫・桐野夏生・小野不由美。
例外は小池真理子と恩田陸。小池真理子の方は文体に女性の匂いが漂うのに
淡々としすぎるから江國キャラみたいにみっともなくない。
(江國キャラのみっともなさってのはこの方独特で
私はその、女性ならではのみっともない女性の書き方に妙に共感できない。
多分、村上春樹に感じる違和感と同じなんだと思う。
あの“自己陶酔”の臭いがどうも鼻につく感じ。)
おっと。脱線した。
前者の女性作家の書く本がどうも苦手らしい、と気付いたのは最近のこと。
高校時代は山田詠美や姫野カオルコを好んで読んでいたのになぁ。
どこかに書いたと思うんだけど、
私は『好きな物と嫌悪感を感じる物が同じ様に気になる』性格で
前者女性作家を割と読むようにしてたんだけど
なんで嫌悪感を感じるのか解ったよ。
不安定だから。
誰かと比べられて沈んで、男を作って寂しいのを埋めて貰って
寂しいって感情を文体のあちこちに垂れ流して
モテないキャラを演じて歳を取った自分に言い訳をして
結局は開き直る。皆揃ってそんな感じに思うからだ。
『セックスでしか満たされない部分を知らない貴方はかわいそう』
みたいなセリフがポンポン出るのもこっちだけだ。
優越感と劣等感が交互に混ぜられてやたら滅多ら不安定だ。
『女は群れる生き物でそんな女が私は大嫌いだ』と
全身全霊で訴えた所でそんなんほとんどの女が思ってる事で
(女の集団化で嫌な思いをしなかった女ってのはごく少数じゃないだろうか)
それでもどっかで折り合いをつけて皆生活してるんですよ。
だから男をとっかえひっかえするのじゃないかしら、とも思う。
男の人が女に要求する物ってのは割とわかりやすい。
下手すりゃ穴扱いだしね。しかもそういう男の性的衝動こそ
不安定な女には救いなのではないかしら。
だって文字通り“求められてる”訳ですから。
同性ってのはその辺シビアですからね。
『優越感を持った目』なんかに非常に敏感だったりするよ。
そうだな。不安定な女ってのは下手なんだな。立ち回りが。
で、『自分の感情は自分で処理しない事にはきりが無い』という結論に
なかなか辿り付かない。
『私は女が好きだ』『私は女が嫌いだ』では
いつまで経っても話が前に進まない事に何故気が付かないのだろうか。
好きだ嫌いだでは本当に何も解決しない事に気付いてから
私は一切『嫌い』という言葉を使わなくなった。
(このサイトでも一回も使ってないよ)
『私は女をこういう生き物だと思う。』と1回全部受け止めてから
良い所と悪い所(とそれに対しての対処)を考えた方がどれだけ生産的か。
『女は群れるから嫌い。セックスは好き。男といる方が気が楽』
というだけでは行き詰まるぞ。で不安定に拍車がかかる。
で、それを地で持ち味として作品公開しちゃってる女性作家を
私は痛々しいと思うのだ。だからあまり読まなくなるのだ。
勿論それは自分にも言える事だし、女なら割とドキッとする感情だからこそだ。
その痛々しさに身に覚えがあるからドキッとするのだよな。
男にはちょっとわからない部分もありそうな感じだから
これらの女性作家の作品ってのは主に購読層は女性な訳でしょう?
男性にもわからないし、女性にも共感を得られなかったら
どこに行くのだろうか。女性作家は何処へ行くのだろうか。
あ、ちなみに今日の日記は超独断と偏見で書いたので
上記女性作家(特に前者グループ)ファンの方、
お気を悪くされたらごめんなさい。馬鹿の言う事だから気にしないでね。
ISBN:4048732765 単行本 内田 春菊 角川書店 2001/04 ¥1,260
うちのオカンがよく言ってるよ。
「離婚した夫婦に『何で離婚したんですか』って訊いたら
大概は『相手のこれこれこういう所が悪くて』、って言うのよ。
まぁ80%は『私が至らなくて』とは絶対言わない。
だから離婚すんねん。自分視点でしか見なくなるから」って。
ああ、で、この本ね。
私怨ここに極まり。って感じ。
こういう形で昔の旦那に仕返ししてるつもりなんだろうか。
実際見苦しいし、本当に内田春菊視点。
私内田春菊の漫画結構好きなんだけど、それでも彼女サイドには立ちにくい共感の得られない歪な私小説。
彼女は表現者なんだから、もっと上手く書ける筈で
それを歪と感じて共感なんてこれッぽっちも感じないのは
彼女自身がまだ感情的で自己消化しきれないで書いてるから、のような気がする。
弱っていた私を気遣ってくれなかった
私の稼いだお金に感謝してくれなかった
子供の面倒を見るのを面倒臭がった
こんな私に優しい言葉をかけてくれなかった
こんな言葉ばかりが連ねて何度も何度も書いてあって
酷く憂鬱になる。
何故配偶者の態度を自分の鏡として見られないのだろうかね。
『私は大変な中、XXXしてあげたのに』
同じじゃないのかな、向こうから見たら。
お互いに『私(俺)はこんなにしてあげてるのに
あいつはそれに感謝してくれない』。
優しい言葉ってのは乞うもんじゃないだろうよ。
だんなの不備をなじる前に外での恋人を公式の場に連れて行くのを辞めたらどうだい。傷付くよ。相手にしたら。
誰も十年以上も連れ添ってくれ、なんて頼んでない。
そうしてたのは自分と自分の選んだ配偶者でしょうよ。
配慮の無い言動行動に傷付くのはお互い様だよ?
どこかに一箇所でも『私の至らなかった所』について
相手の悪口の1/3でもいいから考えて書いてくれるのであったら
この本はそれなりに不安な気持ちの立場の女性の支えになったかもしれないのに。
残念。
★☆
うちのオカンがよく言ってるよ。
「離婚した夫婦に『何で離婚したんですか』って訊いたら
大概は『相手のこれこれこういう所が悪くて』、って言うのよ。
まぁ80%は『私が至らなくて』とは絶対言わない。
だから離婚すんねん。自分視点でしか見なくなるから」って。
ああ、で、この本ね。
私怨ここに極まり。って感じ。
こういう形で昔の旦那に仕返ししてるつもりなんだろうか。
実際見苦しいし、本当に内田春菊視点。
私内田春菊の漫画結構好きなんだけど、それでも彼女サイドには立ちにくい共感の得られない歪な私小説。
彼女は表現者なんだから、もっと上手く書ける筈で
それを歪と感じて共感なんてこれッぽっちも感じないのは
彼女自身がまだ感情的で自己消化しきれないで書いてるから、のような気がする。
弱っていた私を気遣ってくれなかった
私の稼いだお金に感謝してくれなかった
子供の面倒を見るのを面倒臭がった
こんな私に優しい言葉をかけてくれなかった
こんな言葉ばかりが連ねて何度も何度も書いてあって
酷く憂鬱になる。
何故配偶者の態度を自分の鏡として見られないのだろうかね。
『私は大変な中、XXXしてあげたのに』
同じじゃないのかな、向こうから見たら。
お互いに『私(俺)はこんなにしてあげてるのに
あいつはそれに感謝してくれない』。
優しい言葉ってのは乞うもんじゃないだろうよ。
だんなの不備をなじる前に外での恋人を公式の場に連れて行くのを辞めたらどうだい。傷付くよ。相手にしたら。
誰も十年以上も連れ添ってくれ、なんて頼んでない。
そうしてたのは自分と自分の選んだ配偶者でしょうよ。
配慮の無い言動行動に傷付くのはお互い様だよ?
どこかに一箇所でも『私の至らなかった所』について
相手の悪口の1/3でもいいから考えて書いてくれるのであったら
この本はそれなりに不安な気持ちの立場の女性の支えになったかもしれないのに。
残念。
★☆
TOKYO CALLING
2006年5月27日
私が子供の時(下手すれば20年ほど前)にビデオドラッグっての、流行ったよね。
私アレが好きでね。
で、ここんとこ風邪で臥せっててあんまり重たいもの観たくなくて
偶然近所のレンタル屋でそれらしき紹介をされてるこちらを手にとる。
感想?
『世の中に無理してカッコイイ、と思わないといけないことなんて無いんだ』
勿論限り無くマイナスベクトルで。
これをカッコ良いと思う位なら私には文化は必要ない。と言い切ってしまえる位の勢い。
レンタル代の190円が勿体無いと思ったのは26年生きてて初めてだったよ。
私アレが好きでね。
で、ここんとこ風邪で臥せっててあんまり重たいもの観たくなくて
偶然近所のレンタル屋でそれらしき紹介をされてるこちらを手にとる。
感想?
『世の中に無理してカッコイイ、と思わないといけないことなんて無いんだ』
勿論限り無くマイナスベクトルで。
これをカッコ良いと思う位なら私には文化は必要ない。と言い切ってしまえる位の勢い。
レンタル代の190円が勿体無いと思ったのは26年生きてて初めてだったよ。
陽気なギャングの日常と襲撃―長編サスペンス
2006年5月17日 ★★★★
ISBN:4396208138 新書 伊坂 幸太郎 祥伝社 2006/05 ¥880
ワーイ出た出た!最近映画化までされて大人気の奴の続編。
今回ちょっと久遠大活躍?
1回映像化されたのを見てしまうと(まだ本編は見てないけど)
どうも登場人物の顔が俳優さんに思えてきてしまって
あまりの自分の刷り込まれ具合に切なくなる。
が!俳優あてには個人的にはそれぞれに違和感が無いのでまぁいいか。(佐藤浩市の響野を見るまで私渡部篤朗イメージだったよ)
えーと、内容は。相変わらずの『伊坂といえば伏線。伏線と言えば伊坂』な感じ。無駄伏線が無い。
まぁ、自分たちから関わっていく物はともかく
『なんでおまえ達の周りのトラブルは絶対繋がるように出来てるんだ?』等の茶々入れはもはや野暮。
某コナン君や某探偵の孫の周りで必ず事件が起こるのと同じです。
若干のご都合主義が却って現実離れしてて娯楽作として見られるわけですよ?
そりゃ警察も無能扱いですよ。ええ。ええ!
ニュージーランドに行きたい久遠に成瀬が『そういえば響野がこの間行ってた』とこっそり暴露。
「僕のニュージーランドを汚さないで欲しいんだけど」
久遠…お前面白いよ。
響野のへタレ具合といじめられ具合も今回のハイライト?
★★★★
ワーイ出た出た!最近映画化までされて大人気の奴の続編。
今回ちょっと久遠大活躍?
1回映像化されたのを見てしまうと(まだ本編は見てないけど)
どうも登場人物の顔が俳優さんに思えてきてしまって
あまりの自分の刷り込まれ具合に切なくなる。
が!俳優あてには個人的にはそれぞれに違和感が無いのでまぁいいか。(佐藤浩市の響野を見るまで私渡部篤朗イメージだったよ)
えーと、内容は。相変わらずの『伊坂といえば伏線。伏線と言えば伊坂』な感じ。無駄伏線が無い。
まぁ、自分たちから関わっていく物はともかく
『なんでおまえ達の周りのトラブルは絶対繋がるように出来てるんだ?』等の茶々入れはもはや野暮。
某コナン君や某探偵の孫の周りで必ず事件が起こるのと同じです。
若干のご都合主義が却って現実離れしてて娯楽作として見られるわけですよ?
そりゃ警察も無能扱いですよ。ええ。ええ!
ニュージーランドに行きたい久遠に成瀬が『そういえば響野がこの間行ってた』とこっそり暴露。
「僕のニュージーランドを汚さないで欲しいんだけど」
久遠…お前面白いよ。
響野のへタレ具合といじめられ具合も今回のハイライト?
★★★★
亀
2006年5月13日 うちの居間には亀が居る。
そうだな、体長は5センチくらい。手のひらにのるサイズ。
ミドリガメという種類に良く似ているけれど、果たしてそうなのかは判らない。
亀はいつも居間にいる。
水槽なんかには入らない。その辺をうろうろ歩いている。
気付かずに踏みそうな物ではあるけれど、踏んだことは今まで一度も無い。
はじめて気が付いた時にも亀は居間にいた。
最初は不思議だったけれど、慣れた。
窓の外に出す事5回、公園の池に放す事2回。
いつもきっちり僕の部屋に戻ってきた。
公園から帰ってきた時、ちゃんとテレビの前で迎えてくれた亀の姿を見て僕はこの存在を不思議に思うのを止める事にした。まぁ別に害は無い。
僕にはこの間まで恋人が居た。
随分長く付き合ってたけれど、あっさりと振られた。彼女の心変わりが悪いのかいつまでも彼女の望む事を分かっていながら応えなかった僕が悪いのか。
いや、こういうのはどっちが悪いって事じゃいんだろう、とも思う。
恋人との別れ際は、本当にあっさりしたものだった。
何年も付き合った長さなんか全く感じさせなかった。笑顔さえ見せた。
そんな時にすら呆気に取られたままただ突っ立っていた僕は、未だに悲しいとも辛いとも感じずに、(あいかわらず思い切りが良い)と思うばかりだった。
女の選択はいつだって無駄が無い。
「自分にしか出来ない仕事をしたい」と言って辞めた同僚が居た。
「凄いな。頑張れよ。」と笑顔で送り出したが、羨ましいとは全く思わなかった。
自分にしか出来ない仕事なんてものはこの世に無いと思うからだ。理想と幻想を世の中に当てはめて考えるのは危険だと、思ったからだ。
仕事を面白いと思ったことは無い。でもそれでいい。
亀は相変わらず居間に居る。今日はコタツ布団の上に鎮座していらっしゃった。
マンションの3階にある僕の家に毎回舞い戻ってくるこの正体不明の亀。
あきらかに常軌を逸しているこの亀、実在しなかったりするんだろうなぁ。で、心理学的に言うと抑圧されたなんとか、みたいにいわれるのだろうか。
僕は亀を見る。何?かの小さい目にもちゃんと瞼がついてる。
あの目から僕はどんな風に見えるのだろうか。
決して誉めてはくれないだろうし羨ましがってもくれないだろう。
ふーん。亀に憧れられるってのもひと苦労だね。
僕はなんとなく愉快になった。ピザでも取ろうかと手元に積んであった折込チラシを手にとった。ピザじゃなくてデリヘルのチラシだった。
初めて呼んでみる気になった。で、ついでに亀見てもらおう。
『亀なんか居ないよ』って言われたらどうしようか。
そう言われたら元カノに未練がましい電話をしてみようか。
驚くだろうな。
そうだな、体長は5センチくらい。手のひらにのるサイズ。
ミドリガメという種類に良く似ているけれど、果たしてそうなのかは判らない。
亀はいつも居間にいる。
水槽なんかには入らない。その辺をうろうろ歩いている。
気付かずに踏みそうな物ではあるけれど、踏んだことは今まで一度も無い。
はじめて気が付いた時にも亀は居間にいた。
最初は不思議だったけれど、慣れた。
窓の外に出す事5回、公園の池に放す事2回。
いつもきっちり僕の部屋に戻ってきた。
公園から帰ってきた時、ちゃんとテレビの前で迎えてくれた亀の姿を見て僕はこの存在を不思議に思うのを止める事にした。まぁ別に害は無い。
僕にはこの間まで恋人が居た。
随分長く付き合ってたけれど、あっさりと振られた。彼女の心変わりが悪いのかいつまでも彼女の望む事を分かっていながら応えなかった僕が悪いのか。
いや、こういうのはどっちが悪いって事じゃいんだろう、とも思う。
恋人との別れ際は、本当にあっさりしたものだった。
何年も付き合った長さなんか全く感じさせなかった。笑顔さえ見せた。
そんな時にすら呆気に取られたままただ突っ立っていた僕は、未だに悲しいとも辛いとも感じずに、(あいかわらず思い切りが良い)と思うばかりだった。
女の選択はいつだって無駄が無い。
「自分にしか出来ない仕事をしたい」と言って辞めた同僚が居た。
「凄いな。頑張れよ。」と笑顔で送り出したが、羨ましいとは全く思わなかった。
自分にしか出来ない仕事なんてものはこの世に無いと思うからだ。理想と幻想を世の中に当てはめて考えるのは危険だと、思ったからだ。
仕事を面白いと思ったことは無い。でもそれでいい。
亀は相変わらず居間に居る。今日はコタツ布団の上に鎮座していらっしゃった。
マンションの3階にある僕の家に毎回舞い戻ってくるこの正体不明の亀。
あきらかに常軌を逸しているこの亀、実在しなかったりするんだろうなぁ。で、心理学的に言うと抑圧されたなんとか、みたいにいわれるのだろうか。
僕は亀を見る。何?かの小さい目にもちゃんと瞼がついてる。
あの目から僕はどんな風に見えるのだろうか。
決して誉めてはくれないだろうし羨ましがってもくれないだろう。
ふーん。亀に憧れられるってのもひと苦労だね。
僕はなんとなく愉快になった。ピザでも取ろうかと手元に積んであった折込チラシを手にとった。ピザじゃなくてデリヘルのチラシだった。
初めて呼んでみる気になった。で、ついでに亀見てもらおう。
『亀なんか居ないよ』って言われたらどうしようか。
そう言われたら元カノに未練がましい電話をしてみようか。
驚くだろうな。
ノッポさんがしゃべった日
2006年5月5日 ★★★★
ISBN:4594015301 文庫 高見 映 扶桑社 1994/09 ¥509
NHKで久し振りにノッポさんを見た。
寡黙にタップ踏みながら、ゴン太くんとチャンバラする映像。
少なからず、ノッポさんに対しては思い出があって
(思わず本サイト(上のHOMEから行ける)で昔語りをしてしまった。)
絶版なのにも関わらず入手した。
割と手に入れようと思えば手に入る程度の絶版よ。
売れない芸人の高見映氏が、どういうスタンスで貫いたのか。
ノッポさんは、20年喋らなかった隙間を埋めるかのようにそれはもう喋る喋る。(書く?)
飄々としたその視線から紡がれる言葉達は少し捻くれてて
でも、人間臭い。拗ねたり困ったり怯えたり居直ったり。
自分に出来るやり方(不器用だからこそ、真剣に対峙する)で、創造する側に居た高見映氏。
私は演劇や読書や音楽を消費させて貰いながら、どうしても自分が創造する側には回ることが出来ない。
「ある種の畏敬の念を抱きつつ、たたかいを挑む。」
たたかいを挑めないのだ。臆病で、保身的で、限界を見せ付けられるのが怖いから。
創造する側の人間を酷く羨ましく思う。自分には出来ない、と思う。
出来ない、と思い込んでしまう。
高見映氏は言う。
私に出来る事って、なんだろうか。
★★★★
NHKで久し振りにノッポさんを見た。
寡黙にタップ踏みながら、ゴン太くんとチャンバラする映像。
少なからず、ノッポさんに対しては思い出があって
(思わず本サイト(上のHOMEから行ける)で昔語りをしてしまった。)
絶版なのにも関わらず入手した。
割と手に入れようと思えば手に入る程度の絶版よ。
売れない芸人の高見映氏が、どういうスタンスで貫いたのか。
ノッポさんは、20年喋らなかった隙間を埋めるかのようにそれはもう喋る喋る。(書く?)
飄々としたその視線から紡がれる言葉達は少し捻くれてて
でも、人間臭い。拗ねたり困ったり怯えたり居直ったり。
真の独創というものは一過性のものではありません。それは長い年月を経て、なおそれを目にした時、深い感動を与える絵画であったり、胸に訴えてくる音楽だったり、あるいは思考そのものであったりするするわけです。要するに実績があるのです。
厳然としてそびえるそれらに対して、ある種の畏敬の念を抱きつつ、たたかいを挑む。これが創造する者であります。実に難事業ではありませんか。
自分に出来るやり方(不器用だからこそ、真剣に対峙する)で、創造する側に居た高見映氏。
私は演劇や読書や音楽を消費させて貰いながら、どうしても自分が創造する側には回ることが出来ない。
「ある種の畏敬の念を抱きつつ、たたかいを挑む。」
たたかいを挑めないのだ。臆病で、保身的で、限界を見せ付けられるのが怖いから。
創造する側の人間を酷く羨ましく思う。自分には出来ない、と思う。
出来ない、と思い込んでしまう。
高見映氏は言う。
あたらしいしごとをひきうけるときも、これはうまくやれそうだな、ではなく、これはいっしょうけんめいにやれそうだな、ということでえらびました。えらんだすえにうまくいかないこともありましたが、ふしぎなことに、それまでのじぶんにはできそうもなかったしごとができてびっくりすることのほうがおおかったのです。
じゃ、みなさんもお元気で。それぞれのやり方で頑張ってください。
私に出来る事って、なんだろうか。
★★★★
ISBN:4087746666 単行本 奥田 英朗 集英社 2003/10 ¥1,575
容姿も悪くない小悪党。
某大企業の息子と同じ名前のパッとしない暗記上手。
成金父親が大嫌いな超美人。
の三人が超美人の父親の財産を奪い取る計画を立てる。
最近クライムノベルばっかり読んでる気がするのは気のせいか?
まぁいいや。
妙に奥田英朗と戸梶圭太と伊坂幸太郎に点の甘い私だけれども。
(なんか大まかに分けると同じカテゴライズ。舞城王太郎は別枠)
構成展開は置いておいて、文の組み立てのパターンが好きなんで
今回も何も印象の残らない感じの話だったのに、なんだか読後感は悪くない。
物語にちゃんと入れる。
それだけで最近はなんだか素敵な事のような気がしている。
……甘いな。
えーと。
感想感想…。
ヒロインが感じ悪くてイイ。
以上。
★★★★
容姿も悪くない小悪党。
某大企業の息子と同じ名前のパッとしない暗記上手。
成金父親が大嫌いな超美人。
の三人が超美人の父親の財産を奪い取る計画を立てる。
最近クライムノベルばっかり読んでる気がするのは気のせいか?
まぁいいや。
妙に奥田英朗と戸梶圭太と伊坂幸太郎に点の甘い私だけれども。
(なんか大まかに分けると同じカテゴライズ。舞城王太郎は別枠)
構成展開は置いておいて、文の組み立てのパターンが好きなんで
今回も何も印象の残らない感じの話だったのに、なんだか読後感は悪くない。
物語にちゃんと入れる。
それだけで最近はなんだか素敵な事のような気がしている。
……甘いな。
えーと。
感想感想…。
ヒロインが感じ悪くてイイ。
以上。
★★★★
ISBN:4061822454 新書 法月 綸太郎 講談社 2002/06 ¥861
アレですね。
『トリックありき』ですね。
トリックの披露の為に付けられた物語な感じが。
いつもそうなんだけど短編集ではもう、なんか、酷い。
しかも、『俺はそんなん他人に言われるまでもなく分かってやってるんだよー』みたいな事を
しらじらしく登場人物に言わせるのもなんだか潔くないし、
最後の一文だけが妙に綺麗に決まってたりするので
どうもラストから書いてるんじゃないか疑惑も持ち上がってます。(ねぇよ)
でも、ここまで言ってなんだけど、
私結構好きなんですよこのシリーズ。
多分一度として手放しで誉めた事なんか無いのに、
毎回ちゃんと読んでるのがその証拠。
今回は物語的にはちょっと無理があるけど
『都市伝説パズル』は事件としては面白いと思うし、
『中国蝸牛の謎』はトリックはアレでも導入は結構好きだし。
まぁ、でも凄いよね。言葉選び。
今回『隠れホモ』って単語が…。
この、石を投げればゲイにあたる昨今に凄い言葉使いますね、先生。
★★★
アレですね。
『トリックありき』ですね。
トリックの披露の為に付けられた物語な感じが。
いつもそうなんだけど短編集ではもう、なんか、酷い。
しかも、『俺はそんなん他人に言われるまでもなく分かってやってるんだよー』みたいな事を
しらじらしく登場人物に言わせるのもなんだか潔くないし、
最後の一文だけが妙に綺麗に決まってたりするので
どうもラストから書いてるんじゃないか疑惑も持ち上がってます。(ねぇよ)
でも、ここまで言ってなんだけど、
私結構好きなんですよこのシリーズ。
多分一度として手放しで誉めた事なんか無いのに、
毎回ちゃんと読んでるのがその証拠。
今回は物語的にはちょっと無理があるけど
『都市伝説パズル』は事件としては面白いと思うし、
『中国蝸牛の謎』はトリックはアレでも導入は結構好きだし。
まぁ、でも凄いよね。言葉選び。
今回『隠れホモ』って単語が…。
この、石を投げればゲイにあたる昨今に凄い言葉使いますね、先生。
★★★
ISBN:4408534501 単行本 戸梶 圭太 実業之日本社 2003/12 ¥1,575
アマゾンで散々な評価をされてる本書。
私は戸梶圭太の割にメルヘンな表紙に惹かれて手にとった。
27歳。女性。独身。容姿下の上。OL。彼氏無し。
「あーら。なんか自分とかぶる所もあるなぁ」
なんて読んで行っちゃったら、酷い目にあいますよコレ。
特になんや判らん男が出てきて連絡取れなくなるとことか。
めっちゃイライラする。何がって依存しきってる所に。
「あなたがいないと私はダメなの」って女に
魅力があるとは全く思えません。な上にまたこの男が…。
思わず小池真理子の「エリカ」
(http://diarynote.jp/d/71158/20060115.html)を思い出した。
あーイライライライラする。
で、まぁ後半は戸梶っぽい、ですかね。
なんか『ブチギレる女』がこの人のテーマなんでしょうかね。
救いがないといえば救いのない物語だなぁ。
なんだ。個性ってのはそんなに大事な物か?
戸梶の話はブチギレて、「やってられっかヴォケが!!」と
さっぱりとできるところが私は大好きなのに。
切れるだけ切れて、好転しないような物語じゃ、なぁ。
ちなみに最後まで読んでから表紙絵を見ると
印象が180度変わります。だからなんだって訳ではないけれど。
★★★
アマゾンで散々な評価をされてる本書。
私は戸梶圭太の割にメルヘンな表紙に惹かれて手にとった。
27歳。女性。独身。容姿下の上。OL。彼氏無し。
「あーら。なんか自分とかぶる所もあるなぁ」
なんて読んで行っちゃったら、酷い目にあいますよコレ。
特になんや判らん男が出てきて連絡取れなくなるとことか。
めっちゃイライラする。何がって依存しきってる所に。
「あなたがいないと私はダメなの」って女に
魅力があるとは全く思えません。な上にまたこの男が…。
思わず小池真理子の「エリカ」
(http://diarynote.jp/d/71158/20060115.html)を思い出した。
あーイライライライラする。
で、まぁ後半は戸梶っぽい、ですかね。
なんか『ブチギレる女』がこの人のテーマなんでしょうかね。
救いがないといえば救いのない物語だなぁ。
なんだ。個性ってのはそんなに大事な物か?
戸梶の話はブチギレて、「やってられっかヴォケが!!」と
さっぱりとできるところが私は大好きなのに。
切れるだけ切れて、好転しないような物語じゃ、なぁ。
ちなみに最後まで読んでから表紙絵を見ると
印象が180度変わります。だからなんだって訳ではないけれど。
★★★
最終兵器彼女 (7)
2006年4月11日 読書
ISBN:409185687X コミック 高橋 しん 小学館 2001/12 ¥680
どうしようかなー。やめとこうかなー。
と、このブログに始めてから
この文を書いては消し、書いては消し、を繰り返していた。
だが。
逃げるのは止めだ。
言いたいことを言わずに何が個人ブログだ。
と言う訳で言っちゃいます。
私、この物語、好きじゃないです。
あー。スッキリした。
まぁ、ご存知の方は多いと思うんですけど
こりゃ主人公のメガネ男子の彼女が兵器で
兵器ゆえに戦争に借り出されるってものです。
ちなみにこの作品、ファンがめちゃ多い。私も薦められて読んだ。
まぁ、気持ちは分かりますよ。
これでもか、ってくらい物理的に痛めつけられる彼女と
その彼女を傍で見ていることしか出来ない彼氏。
まぁ恋愛ものとしては、気持ちが分からないことも無い。
ただ、必然性ってのが全く感じられないからなんかなにもかもが希薄。
中途半端な戦争描写も、なぜちせが兵器なのかも、
ちせのキャラクター形成も。あの性格は神の領域だ。
なんか有名な格言で
『宇宙をただ一人の者に縮め、ただ一人の物を神にまで広げる事。それが恋愛である』BYユゴー
ってのがあるけど、私は全く同じ感想を持ったよ。
恋は信仰か?もっと汚くてエゴイスティックな物じゃないか?
ちせという神を信仰する世界観。
恋愛ものというにはあまりに身勝手で、信仰と言うにはあまりに陳腐。
だからなんかこの物語は、怖い。
追記:なんか『NANA』への文句はいくら書いても怖くないのに
これに関する感想は何故か書くのが怖い。
多分私が一番怖いのは信仰心なんだ。この作品への信仰とか。
どうしようかなー。やめとこうかなー。
と、このブログに始めてから
この文を書いては消し、書いては消し、を繰り返していた。
だが。
逃げるのは止めだ。
言いたいことを言わずに何が個人ブログだ。
と言う訳で言っちゃいます。
私、この物語、好きじゃないです。
あー。スッキリした。
まぁ、ご存知の方は多いと思うんですけど
こりゃ主人公のメガネ男子の彼女が兵器で
兵器ゆえに戦争に借り出されるってものです。
ちなみにこの作品、ファンがめちゃ多い。私も薦められて読んだ。
まぁ、気持ちは分かりますよ。
これでもか、ってくらい物理的に痛めつけられる彼女と
その彼女を傍で見ていることしか出来ない彼氏。
まぁ恋愛ものとしては、気持ちが分からないことも無い。
ただ、必然性ってのが全く感じられないからなんかなにもかもが希薄。
中途半端な戦争描写も、なぜちせが兵器なのかも、
ちせのキャラクター形成も。あの性格は神の領域だ。
なんか有名な格言で
『宇宙をただ一人の者に縮め、ただ一人の物を神にまで広げる事。それが恋愛である』BYユゴー
ってのがあるけど、私は全く同じ感想を持ったよ。
恋は信仰か?もっと汚くてエゴイスティックな物じゃないか?
ちせという神を信仰する世界観。
恋愛ものというにはあまりに身勝手で、信仰と言うにはあまりに陳腐。
だからなんかこの物語は、怖い。
追記:なんか『NANA』への文句はいくら書いても怖くないのに
これに関する感想は何故か書くのが怖い。
多分私が一番怖いのは信仰心なんだ。この作品への信仰とか。
ISBN:4104513032 単行本 岩井 志麻子 新潮社 2006/03/18 ¥1,575
私はワンパターンと言われようが言動行動が痛いと言われようが
岩井志麻子の小説が大好きなのですけれども、
もし私が自分のど真ん中好みの小説を書ける能力を身に付けたとしたら
彼女の小説と全く同じ物を書きたがるだろう、と自覚するほど
岩井志麻子の小説が好きなんですけれども。
(どれを取っても、って訳じゃないが)
春を売る乞食の母と流浪していたシヲ。
ある時乞食座頭に母親を惨殺される。
その村で、頭のおかしくなった良家の娘の相手をしていたシヲは
その娘がいなくなったと同時に良家に引き取られる。
着飾ってビックリ。シヲは類まれに見る美貌の子供だった。と。
シヲは母が殺された時も、自分の容姿が良いと知った時も
驕りもせずただ受け入れるだけだった。
物語はシヲを中心に不細工な娘、ふみ枝。
そしてその娘、美貌の小夜子。
その娘、ヒトならぬ物、冬子。
その娘、未央子。
そしてその娘、亜矢。
と現代まで続く。その血と業を背負ったまま。
そしてシヲはそれを淡々と最後まで見つめる。
まったく関係無いのだけれども本書の中に
『男女の双子ってのは心中で死んだ男女の生まれ変わりだ』
という文があってなんか酷く動揺した。
心中する事でしか全うすることが出来ない関係の二人は
生まれ変わった時に一番近い肉親になる訳だ。
肉親は別れる事も無ければ、関係が消去される事も無い。
ただ、死ぬまで続く。恋情とか嫉妬とかそういうのと関係なく。
復讐のような生まれ変わりだなぁ、と思う。
何に復讐か、って言われたらそりゃ…『世界』に?
★★★★☆
私はワンパターンと言われようが言動行動が痛いと言われようが
岩井志麻子の小説が大好きなのですけれども、
もし私が自分のど真ん中好みの小説を書ける能力を身に付けたとしたら
彼女の小説と全く同じ物を書きたがるだろう、と自覚するほど
岩井志麻子の小説が好きなんですけれども。
(どれを取っても、って訳じゃないが)
春を売る乞食の母と流浪していたシヲ。
ある時乞食座頭に母親を惨殺される。
その村で、頭のおかしくなった良家の娘の相手をしていたシヲは
その娘がいなくなったと同時に良家に引き取られる。
着飾ってビックリ。シヲは類まれに見る美貌の子供だった。と。
シヲは母が殺された時も、自分の容姿が良いと知った時も
驕りもせずただ受け入れるだけだった。
物語はシヲを中心に不細工な娘、ふみ枝。
そしてその娘、美貌の小夜子。
その娘、ヒトならぬ物、冬子。
その娘、未央子。
そしてその娘、亜矢。
と現代まで続く。その血と業を背負ったまま。
そしてシヲはそれを淡々と最後まで見つめる。
まったく関係無いのだけれども本書の中に
『男女の双子ってのは心中で死んだ男女の生まれ変わりだ』
という文があってなんか酷く動揺した。
心中する事でしか全うすることが出来ない関係の二人は
生まれ変わった時に一番近い肉親になる訳だ。
肉親は別れる事も無ければ、関係が消去される事も無い。
ただ、死ぬまで続く。恋情とか嫉妬とかそういうのと関係なく。
復讐のような生まれ変わりだなぁ、と思う。
何に復讐か、って言われたらそりゃ…『世界』に?
★★★★☆
ISBN:4063724948 コミック 李 学仁 講談社 2006/01/23 ¥580
三国志に興味が出たのはコレが一番初めだった。
曹操や趙雲や夏候淵や、たくさん絡むたくさんの人々の事をもっと知りたいと思い
書籍(北方三国志まで)や関連書籍を読み漁った。
そんな私は関連書籍を読めば読むほど曹操というヒトが分からなくなっていく。
『曹操』なんて曹操メインで書いてあるにもかかわらず。だよ?
まぁそうやって色んな所から知識を得ちゃったあとに
この最終巻を読んじゃったもんだからその理不尽さったら無い。
漫画はレビューしない、って決めてたこのブログに
「中途半端な終わり方。消化不慮。」って絶対書こう。
と思ったほどなのだけれども。
一晩空けてもう一度読んで、感想が180度変わった。
数ある三国志関連書で、ここまで曹操という人を
魅せる作品が他にあったでしょうか、と思った訳なんだよ。
少なくとも、この作品は曹操の初めから終わりまで、を書いた。
で、曹操が死んだらそれで終わり。
三国志は、歴史は死後も続くけれどもそこに曹操はいない。
曹操がいないならこの物語に意味は無い。
そう、それもアリなんじゃないかなー。って思ったんだ。
勿論、他の武将をとても魅力的に書く作者の方なので(変な日本語)
関羽の没後の張飛や劉備(お。流石に一発変換できた)も見たかったし
孔明と仲達の絡みも絶対面白かったはずなのに見られなかったのは残念だなぁ。
これからどんな関連書を読んでも、私の曹操像はすっかり根付いてしまったよ。
そりゃもうトラウマの如く。
ここ最近で一番ガッツリ読んだ漫画っした。
★★★★
三国志に興味が出たのはコレが一番初めだった。
曹操や趙雲や夏候淵や、たくさん絡むたくさんの人々の事をもっと知りたいと思い
書籍(北方三国志まで)や関連書籍を読み漁った。
そんな私は関連書籍を読めば読むほど曹操というヒトが分からなくなっていく。
『曹操』なんて曹操メインで書いてあるにもかかわらず。だよ?
まぁそうやって色んな所から知識を得ちゃったあとに
この最終巻を読んじゃったもんだからその理不尽さったら無い。
漫画はレビューしない、って決めてたこのブログに
「中途半端な終わり方。消化不慮。」って絶対書こう。
と思ったほどなのだけれども。
一晩空けてもう一度読んで、感想が180度変わった。
数ある三国志関連書で、ここまで曹操という人を
魅せる作品が他にあったでしょうか、と思った訳なんだよ。
少なくとも、この作品は曹操の初めから終わりまで、を書いた。
で、曹操が死んだらそれで終わり。
三国志は、歴史は死後も続くけれどもそこに曹操はいない。
曹操がいないならこの物語に意味は無い。
そう、それもアリなんじゃないかなー。って思ったんだ。
勿論、他の武将をとても魅力的に書く作者の方なので(変な日本語)
関羽の没後の張飛や劉備(お。流石に一発変換できた)も見たかったし
孔明と仲達の絡みも絶対面白かったはずなのに見られなかったのは残念だなぁ。
これからどんな関連書を読んでも、私の曹操像はすっかり根付いてしまったよ。
そりゃもうトラウマの如く。
ここ最近で一番ガッツリ読んだ漫画っした。
★★★★
うさたまの霊長類オンナ科図鑑
2006年3月9日 ★★
ISBN:4048839330 単行本 倉田 真由美 角川書店 2005/10/29 ¥1,050
私ね、中村うさぎの本にだけはくすりとも笑った事が無いんだ。
いや、笑いどころも分かるし、面白さだって分かる。
でもね、ツボを押さないんだよ。私の感情のツボを。
嫌な女を語る本は大好きだ。
例えば岩井志麻子の『嫌な女を語る素敵な言葉』
(http://diarynote.jp/d/71158/20051011.html)
これなんか面白かった。
感情的になり過ぎないある一定の距離感をもって語らないと
個人に向けた物ではなくてもただの中傷であり罵詈雑言にしか聞こえず
誰かが感情的に何かを罵っているというのはなかなかにして読むのが辛い物だ。
それが共感を得られないものであればなおさら。
文体もあまり好み出ない事も併せて。
ただ、くらたまの絵は好きだよ私。
★★
私ね、中村うさぎの本にだけはくすりとも笑った事が無いんだ。
いや、笑いどころも分かるし、面白さだって分かる。
でもね、ツボを押さないんだよ。私の感情のツボを。
嫌な女を語る本は大好きだ。
例えば岩井志麻子の『嫌な女を語る素敵な言葉』
(http://diarynote.jp/d/71158/20051011.html)
これなんか面白かった。
感情的になり過ぎないある一定の距離感をもって語らないと
個人に向けた物ではなくてもただの中傷であり罵詈雑言にしか聞こえず
誰かが感情的に何かを罵っているというのはなかなかにして読むのが辛い物だ。
それが共感を得られないものであればなおさら。
文体もあまり好み出ない事も併せて。
ただ、くらたまの絵は好きだよ私。
★★
ISBN:4344010515 単行本 奥田 英朗 幻冬舎 2005/09 ¥1,575
何?最近群像劇って流行ってるの?
な感じの短編集。セックスセックス。皆リビドーまみれ。
途中までパターンに沿って短編が終わるんだけど
ラストの話からパタパタを小さく裏返っていく感じが素敵。
皆そんなにセックスが好きですかそうですか。
私はこの本、結構好き。
何度も読み返したくなる類の本じゃないけど。
あと、タイトルが良い。
★★★★☆
何?最近群像劇って流行ってるの?
な感じの短編集。セックスセックス。皆リビドーまみれ。
途中までパターンに沿って短編が終わるんだけど
ラストの話からパタパタを小さく裏返っていく感じが素敵。
皆そんなにセックスが好きですかそうですか。
私はこの本、結構好き。
何度も読み返したくなる類の本じゃないけど。
あと、タイトルが良い。
★★★★☆
悪党たちは千里を走る
2006年2月28日 ★★★☆
ISBN:4334924689 単行本 貫井 徳郎 光文社 2005/09/26 ¥1,785
んんんんー。
クライムノベルっていうんでしたっけね。
せこいカード詐欺常習犯の高杉と、贋リトグラフを売る菜摘子。
いかつい無能な弟分園部、金持ちの家の聡明な子供、巧。
巧から持ちかけられた自分の狂言誘拐。
なのだが、途中で巧は本当に誰かに誘拐されてしまい…ってお話。
どうでしょう。私は読書に関して少々偏食気味になってるのかもしれない。
二転三転するこの良くできたお話をどうも素直に面白いと思えない。
いや、本当に全然レベルの高い娯楽小説なんですよ。
なんでだろうなー。
高杉が、間抜けだったり格好よかったり常識人だったりその割にはよくわからん理屈で動いたりするから?
菜摘子自体がちっとも悪党じゃないから?
巧が妙に賢すぎて『実はこいつが黒幕だったりして』って疑ってしまうから?
某所でこの作者さんの他の本をべた褒めされてる方がいらっしゃったので
もうちょっと読んでみたいと思った。
★★★☆
んんんんー。
クライムノベルっていうんでしたっけね。
せこいカード詐欺常習犯の高杉と、贋リトグラフを売る菜摘子。
いかつい無能な弟分園部、金持ちの家の聡明な子供、巧。
巧から持ちかけられた自分の狂言誘拐。
なのだが、途中で巧は本当に誰かに誘拐されてしまい…ってお話。
どうでしょう。私は読書に関して少々偏食気味になってるのかもしれない。
二転三転するこの良くできたお話をどうも素直に面白いと思えない。
いや、本当に全然レベルの高い娯楽小説なんですよ。
なんでだろうなー。
高杉が、間抜けだったり格好よかったり常識人だったりその割にはよくわからん理屈で動いたりするから?
菜摘子自体がちっとも悪党じゃないから?
巧が妙に賢すぎて『実はこいつが黒幕だったりして』って疑ってしまうから?
某所でこの作者さんの他の本をべた褒めされてる方がいらっしゃったので
もうちょっと読んでみたいと思った。
★★★☆
ISBN:4048733028 単行本 恩田 陸 角川書店 2001/07/27 ¥1,470
登場人物が(しかも主要人物)結構多い。
一人一人に役割が有って、背景もちゃんと付いてる。
しかも単独行動ではなく、大体の人が大まかに分けた所属グループの何人かで行動するので混乱しない。
そうそう。群像劇はこうでないと。
ちょっとずつ関わって、一つの大きな事件で終結。
ドミノ…ってタイトルは少し不適切な気もしたが
(個人的には奥田英朗の『最悪』の方が『ドミノ』というタイトルに相応しいと思う)
少し無理があるくらいのご都合主義な展開の方が面白いよね。
スラップスティックコメディっていうんだって?
また日常生活で使えない単語を覚えたよー。
最後の何ページかは、いらないような気がする。
それはちょっとご都合主義にしても酷いよ?
★★★★
登場人物が(しかも主要人物)結構多い。
一人一人に役割が有って、背景もちゃんと付いてる。
しかも単独行動ではなく、大体の人が大まかに分けた所属グループの何人かで行動するので混乱しない。
そうそう。群像劇はこうでないと。
ちょっとずつ関わって、一つの大きな事件で終結。
ドミノ…ってタイトルは少し不適切な気もしたが
(個人的には奥田英朗の『最悪』の方が『ドミノ』というタイトルに相応しいと思う)
少し無理があるくらいのご都合主義な展開の方が面白いよね。
スラップスティックコメディっていうんだって?
また日常生活で使えない単語を覚えたよー。
最後の何ページかは、いらないような気がする。
それはちょっとご都合主義にしても酷いよ?
★★★★
DVD ポニーキャニオン 2005/10/19 ¥4,179 伊良部総合病院の地下にある神経科の精神科医、伊良部のところに24時間勃起しっぱなしという病に冒された営業マン、家のガス、電気、鍵をしめたか気になって、何度も確認のために帰宅してしまう強迫神経症のルポライターなどの患者がやってくる。
このブログには只今92冊分の読書感想文があるのだが
★5個付けたのはたったの一冊。
それがこの映画の原作だけ。
http://diarynote.jp/d/71158/_1.html
そりゃあ楽しみに観ますよ。しかも大好きな松尾スズキ初主演。
そして観終わって一礼。
大変美味しゅうございました。
オダギリジョーなんてやたらめったら下半身露出させられるし。
松尾スズキの「あ!チ●ポ男だ!!」に思わず一緒になってムカッとしたり。
自分のイメージの伊良部は、もっとぶよぶよで白くて例えば田口正浩みたいな感じだったんだけど
この伊良部はちゃんと伊良部だったよ。ムカツくのになんか説得力がある。頼りにならないのにワクワクする。
松尾スズキの笑顔だけで充分面白い。
映像や構成や置いてある物の一つ一つや小道具の色彩や部屋のインテリア。
妙に洗練されていて充分目に楽しい物でありました。
ラストシーンのプールの絵は、本当に綺麗。
元々は短編なんだけど、いちいち区切ったりしないで平行して進んでいく構成はいいと思った。病院らしい、というか。
自分的に当たり作。面白かった。
★★★★☆
このブログには只今92冊分の読書感想文があるのだが
★5個付けたのはたったの一冊。
それがこの映画の原作だけ。
http://diarynote.jp/d/71158/_1.html
そりゃあ楽しみに観ますよ。しかも大好きな松尾スズキ初主演。
そして観終わって一礼。
大変美味しゅうございました。
オダギリジョーなんてやたらめったら下半身露出させられるし。
松尾スズキの「あ!チ●ポ男だ!!」に思わず一緒になってムカッとしたり。
自分のイメージの伊良部は、もっとぶよぶよで白くて例えば田口正浩みたいな感じだったんだけど
この伊良部はちゃんと伊良部だったよ。ムカツくのになんか説得力がある。頼りにならないのにワクワクする。
松尾スズキの笑顔だけで充分面白い。
映像や構成や置いてある物の一つ一つや小道具の色彩や部屋のインテリア。
妙に洗練されていて充分目に楽しい物でありました。
ラストシーンのプールの絵は、本当に綺麗。
元々は短編なんだけど、いちいち区切ったりしないで平行して進んでいく構成はいいと思った。病院らしい、というか。
自分的に当たり作。面白かった。
★★★★☆