マザーグースは殺人鵞鳥(マーダー・グース)
2005年7月29日 ★★★
ISBN:4562032065 単行本 山口 雅也 原書房 1999/06 ¥1,680
何気なくミステリーの題材に多用されるマザーグース。
さて、実際どんな物があるのだろうか、とか。
味のある、あまり馴染みの無い主人公達を紹介したり、とか。
あとはコラムっぽいの、とか。
キッド・ピストルズ好きの私は
「何を今更」感が拭えなかったかなぁ。
個人的にはマザーグースは谷川俊太郎訳が好き。
★★★
何気なくミステリーの題材に多用されるマザーグース。
さて、実際どんな物があるのだろうか、とか。
味のある、あまり馴染みの無い主人公達を紹介したり、とか。
あとはコラムっぽいの、とか。
キッド・ピストルズ好きの私は
「何を今更」感が拭えなかったかなぁ。
個人的にはマザーグースは谷川俊太郎訳が好き。
★★★
ISBN:4163212906 単行本 岩井 志麻子 文芸春秋 2002/09 ¥1,200
「生きながら火に焼かれて」と同時に借りてきた。
焼繋がり。
今回は、「色恋沙汰の渦中の女」が主人公じゃないの、珍しく。
その妹がストーリーテラー。
姉の可愛らしさと放蕩さを
藤原の冷淡さとそれでも人を惹き付ける魅力を
大橋の人間地味た本当の汚さを
怜悧な目で感じてはバサバサと自分で切り取って行く。
淡々としていながらそれでも感情豊かなこの妹のキャラクターは、
岩井氏らしくもあり今まで無かったキャラのようでもある。
藤原の標準語と、周りの人間の岡山弁とが
お互いを上手く惹きたてあっていて
この作品の裏テーマらしきものはもうそれだけで表現されていると言っても過言ではない気がする。
うわ、このレビューわかりにく。
★★★★
「生きながら火に焼かれて」と同時に借りてきた。
焼繋がり。
今回は、「色恋沙汰の渦中の女」が主人公じゃないの、珍しく。
その妹がストーリーテラー。
姉の可愛らしさと放蕩さを
藤原の冷淡さとそれでも人を惹き付ける魅力を
大橋の人間地味た本当の汚さを
怜悧な目で感じてはバサバサと自分で切り取って行く。
淡々としていながらそれでも感情豊かなこの妹のキャラクターは、
岩井氏らしくもあり今まで無かったキャラのようでもある。
藤原の標準語と、周りの人間の岡山弁とが
お互いを上手く惹きたてあっていて
この作品の裏テーマらしきものはもうそれだけで表現されていると言っても過言ではない気がする。
うわ、このレビューわかりにく。
★★★★
ISBN:4062637782 文庫 西澤 保彦 講談社 1998/05 ¥750
憧れていた奇麗な家庭教師の彼女。
あの日、彼女の持ってきたケーキの箱には
なぜ、鳩の死体がはいっていたのか。
何故私はあの日の彼女に理不尽な仕打ちを
受けねばならなかったのか。
彼女のケーキ箱を摩り替えたのは誰で何の為なのか。
りんが、ちょっと変った能力の持ち主みはると
身近な人の謎を次々と解かせて行くのだが
(この二人、集める事と当人に考えさせるだけで
自分では本当に何もしない)
段々一つ一つが繋がって行く過程が気持ち良い。
一つも無駄な伏線が無い。(重要かそうじゃないかは別として)
よく出来てる。うん。
ただ、主人公達にスポットが当てられない分だけ
主人公達に愛情を持てないのは、これ仕方ない?
『私は彼女の美しさを
いつでも消費する立場で居たかった』ってフレーズが
妙に印象的。
★★★☆
憧れていた奇麗な家庭教師の彼女。
あの日、彼女の持ってきたケーキの箱には
なぜ、鳩の死体がはいっていたのか。
何故私はあの日の彼女に理不尽な仕打ちを
受けねばならなかったのか。
彼女のケーキ箱を摩り替えたのは誰で何の為なのか。
りんが、ちょっと変った能力の持ち主みはると
身近な人の謎を次々と解かせて行くのだが
(この二人、集める事と当人に考えさせるだけで
自分では本当に何もしない)
段々一つ一つが繋がって行く過程が気持ち良い。
一つも無駄な伏線が無い。(重要かそうじゃないかは別として)
よく出来てる。うん。
ただ、主人公達にスポットが当てられない分だけ
主人公達に愛情を持てないのは、これ仕方ない?
『私は彼女の美しさを
いつでも消費する立場で居たかった』ってフレーズが
妙に印象的。
★★★☆
ISBN:408774471X 単行本 姫野 カオルコ 集英社 2000/06 ¥1,575
なんか一時期凄くはまって
この人の本読み倒してた時期があったけど
「変わった女の子主張がどうも鼻につく」と
読むのを止めてはや数年。
物凄く久しぶりに読んだら
引き込まれてしまうくらいよく出来たお話だった。
短編集なんだけど特に一話目。
全文私の自己紹介に使わせて貰いたい位。
変態、なんて一言じゃとてもとても済ませられない。
なかなかにして粒ぞろいだったけれど
一話目が一番印象的かな。
で、結局何が言いたいのか解りかねる話もあったし。
実際、この人、どうなんだろうなぁ。
意外に普通な気がする。
★★★★
なんか一時期凄くはまって
この人の本読み倒してた時期があったけど
「変わった女の子主張がどうも鼻につく」と
読むのを止めてはや数年。
物凄く久しぶりに読んだら
引き込まれてしまうくらいよく出来たお話だった。
短編集なんだけど特に一話目。
全文私の自己紹介に使わせて貰いたい位。
変態、なんて一言じゃとてもとても済ませられない。
なかなかにして粒ぞろいだったけれど
一話目が一番印象的かな。
で、結局何が言いたいのか解りかねる話もあったし。
実際、この人、どうなんだろうなぁ。
意外に普通な気がする。
★★★★
小林賢太郎戯曲集―home FLAT news
2005年7月28日 ★★★★
ISBN:4344001524 単行本 小林 賢太郎 幻冬舎 2002/01 ¥1,500
ラーメンズ『home』『FLAT』『news』の文章化。
戯曲集というんでしたか。
ラーメンズのあの独特の間
言葉遊びと緻密な構成が目に浮かぶ。
ただ、片桐のアクションだけはこれでは浮かばないんだよな。残念!!
でも、こうやって脚本だけ読んで
十分面白いってのはやっぱり凄いよ。
小林賢太郎は結構大口叩くけど
やっぱりそれだけの事はある。
DVD化を切に待ち望んでおりますよ。
本公演・新作も。
★★★★
ラーメンズ『home』『FLAT』『news』の文章化。
戯曲集というんでしたか。
ラーメンズのあの独特の間
言葉遊びと緻密な構成が目に浮かぶ。
ただ、片桐のアクションだけはこれでは浮かばないんだよな。残念!!
でも、こうやって脚本だけ読んで
十分面白いってのはやっぱり凄いよ。
小林賢太郎は結構大口叩くけど
やっぱりそれだけの事はある。
DVD化を切に待ち望んでおりますよ。
本公演・新作も。
★★★★
ISBN:4087745341 単行本 乙一 集英社 2003/06 ¥1,575
乙一は本当に上手な作家さんだと思う。
特に弱者、虐げられるものの心の表現は
多分この人以上に上手な人なんていないんじゃないだろうか。
本当なら耐えられないほどの被虐を
淡々と流していき、それがその内詰まって行く。
そんな短編集。
なんか必要以上に「死」や「別れ」を意識させられる。
切り口は鮮やか。
でも、ちょっとえぐみがたりないかなぁ。
いや、それなりに楽しみましたが。
「SEVENROOMS」と「落ちる飛行機の中で」が個人的には好きかな。
前半はいやにコミカルタッチのものが多い。
……うーん。こういうセンスは無いのかも。
こんど爆笑問題の番組に出るようなので本当に楽しみ。
★★★★
乙一は本当に上手な作家さんだと思う。
特に弱者、虐げられるものの心の表現は
多分この人以上に上手な人なんていないんじゃないだろうか。
本当なら耐えられないほどの被虐を
淡々と流していき、それがその内詰まって行く。
そんな短編集。
なんか必要以上に「死」や「別れ」を意識させられる。
切り口は鮮やか。
でも、ちょっとえぐみがたりないかなぁ。
いや、それなりに楽しみましたが。
「SEVENROOMS」と「落ちる飛行機の中で」が個人的には好きかな。
前半はいやにコミカルタッチのものが多い。
……うーん。こういうセンスは無いのかも。
こんど爆笑問題の番組に出るようなので本当に楽しみ。
★★★★
ISBN:4048735470 単行本 伊坂 幸太郎 角川書店 2004/07/31 ¥1,575
グラスホッパーってのはバッタ・キリギリスの事。
群集が増えてくると、その中で何割かは凶悪なものが出てくる、というお話が真ん中に通っている。
(ファッションに関心の高いブランド志向人のこともそう言うらしいが)
主人公は3人。
妻の仇討ちを企む鈴木。
岩元に操られてるんじゃないか、と思いながらもあっさりとした虐殺のプロ、蝉。
自殺屋、鯨。
その3人が「押し屋」と呼ばれる、車や電車に人を轢かせる男を追うお話。
段々それぞれが近づいていき、同じ車に乗る所でボルテージは最高潮。
んん、キャラクターの作りは本当に上手。
それぞれが魅力的。
ラストの駅のシーンは無駄にビクビクした。
怖いな。押し屋。
★★★★
グラスホッパーってのはバッタ・キリギリスの事。
群集が増えてくると、その中で何割かは凶悪なものが出てくる、というお話が真ん中に通っている。
(ファッションに関心の高いブランド志向人のこともそう言うらしいが)
主人公は3人。
妻の仇討ちを企む鈴木。
岩元に操られてるんじゃないか、と思いながらもあっさりとした虐殺のプロ、蝉。
自殺屋、鯨。
その3人が「押し屋」と呼ばれる、車や電車に人を轢かせる男を追うお話。
段々それぞれが近づいていき、同じ車に乗る所でボルテージは最高潮。
んん、キャラクターの作りは本当に上手。
それぞれが魅力的。
ラストの駅のシーンは無駄にビクビクした。
怖いな。押し屋。
★★★★
ISBN:4087746836 単行本 金原 ひとみ 集英社 2003/12 ¥1,260
綿矢りさ「蹴りたい背中」と同時受賞の
すばる文学賞です。コレ。
舌ピアス拡張して、先を縛って切り離して
蛇のような舌にしてる男と、その男の舌に魅せられた女(ギャルて)のお話。
私はアンチ村上(両方)なのだが
村上龍の「ピアッシング」を思い出した。常に痛そう。
さすが受賞作だけあってちゃんと読み物として読める作品ですな。
でも、主人公の女の子の書き込みが浅く、感情移入できない。泣いても墨入れしても舌ピアス入れても、何処か他人事のようにしか感じられない。
そういう感性で読んでください、というなら仕方が無いが
なんか勿体無いなぁ、と思った。
どうでも良いけど表紙に「snake and earring」とあるなら題名は「蛇とピアス」なんじゃないかなぁ。と思った。
蛇舌でピアスの男が主人公なわけじゃなく
舌蛇の男と舌ピアスの女の話でしょ?
★★★☆
綿矢りさ「蹴りたい背中」と同時受賞の
すばる文学賞です。コレ。
舌ピアス拡張して、先を縛って切り離して
蛇のような舌にしてる男と、その男の舌に魅せられた女(ギャルて)のお話。
私はアンチ村上(両方)なのだが
村上龍の「ピアッシング」を思い出した。常に痛そう。
さすが受賞作だけあってちゃんと読み物として読める作品ですな。
でも、主人公の女の子の書き込みが浅く、感情移入できない。泣いても墨入れしても舌ピアス入れても、何処か他人事のようにしか感じられない。
そういう感性で読んでください、というなら仕方が無いが
なんか勿体無いなぁ、と思った。
どうでも良いけど表紙に「snake and earring」とあるなら題名は「蛇とピアス」なんじゃないかなぁ。と思った。
蛇舌でピアスの男が主人公なわけじゃなく
舌蛇の男と舌ピアスの女の話でしょ?
★★★☆
ISBN:4334738877 文庫 西澤 保彦 光文社 2005/06/14 ¥560
同級生の結婚式で集まった5人が
話して行くうちにそれぞれの記憶の行き違いを感じる。
早紀と見方君が、ディスカッションしながら
その矛盾をロジカルに解き明かす、ッて話。
私ね、この人の本大好きなのよ。
どんなに突飛な設定でもちゃんと最後には辻褄が合う所とか。
今回は記憶っていう酷く曖昧なものを扱ってるから
どんな落とし方でも出来そうだなぁ、と期待しすぎちゃった時点で私が悪いな。うん。
ま、するする真相に近づいていく時点で
どうも見せ方が地味と言うか。スッキリしない。
SFチックな設定のほうが面白いなぁ。この人の場合は。
★★★
同級生の結婚式で集まった5人が
話して行くうちにそれぞれの記憶の行き違いを感じる。
早紀と見方君が、ディスカッションしながら
その矛盾をロジカルに解き明かす、ッて話。
私ね、この人の本大好きなのよ。
どんなに突飛な設定でもちゃんと最後には辻褄が合う所とか。
今回は記憶っていう酷く曖昧なものを扱ってるから
どんな落とし方でも出来そうだなぁ、と期待しすぎちゃった時点で私が悪いな。うん。
ま、するする真相に近づいていく時点で
どうも見せ方が地味と言うか。スッキリしない。
SFチックな設定のほうが面白いなぁ。この人の場合は。
★★★
ISBN:4062125366 単行本 村上 春樹 講談社 2004/09/07 ¥1,470
私は村上春樹の小説とは肌が合わない。
「ケッ。じじぃのノスタルジーを巻き散らかすんじゃねぇよ」
と、いつも思ってしまうのね。
じじぃのノスタルジーは悪いものではない。
ただ、そのノスタルジーを妙に結晶化させる作業が鼻につくのだ。
さて、アフターダーク。
評判いいみたいですねー。
肌が合わない私でも、何故違和感があるのか
自分で説明できるまで何冊も何冊も読んだので
彼のストーリーテラーッぷりは良く存じてますよ。
ええと、おねぇちゃんのエリが活かしきれてない印象ですなぁ。
結局、自分の思ってた事も他人に代弁して貰ってるし。
ああ、でもマリの深夜徘徊の理由は個人的に
とても理解できます。私も深夜に家に居られないとき、あります。
★★★
私は村上春樹の小説とは肌が合わない。
「ケッ。じじぃのノスタルジーを巻き散らかすんじゃねぇよ」
と、いつも思ってしまうのね。
じじぃのノスタルジーは悪いものではない。
ただ、そのノスタルジーを妙に結晶化させる作業が鼻につくのだ。
さて、アフターダーク。
評判いいみたいですねー。
肌が合わない私でも、何故違和感があるのか
自分で説明できるまで何冊も何冊も読んだので
彼のストーリーテラーッぷりは良く存じてますよ。
ええと、おねぇちゃんのエリが活かしきれてない印象ですなぁ。
結局、自分の思ってた事も他人に代弁して貰ってるし。
ああ、でもマリの深夜徘徊の理由は個人的に
とても理解できます。私も深夜に家に居られないとき、あります。
★★★
ISBN:4093861412 単行本 嶽本 野ばら 小学館 2004/07/01 ¥1,260
ファッションパンクの何が悪い!!
とうとう開き直ってしまったような嶽本野ばらの処女作、『ミシン』。
行き場の無くなった孤高のパンクロッカー(…何故か恥ずかしい)ミシン、
前作のラストはカサコがミシンのお望み通りステージで撲殺しようとするところで終わってましたが…
読み終わって感想は一言。
『この続編、無い方がいいんじゃない?』
だらだらと、完結した物語を延び延びにするのは嶽本氏の悪い癖です。
ミシンは前作で完結していてよかったんじゃないかなぁ。
でも、そこを抜きにしたら、普通に『イケル』本ですよ。うん。
★★★
ファッションパンクの何が悪い!!
とうとう開き直ってしまったような嶽本野ばらの処女作、『ミシン』。
行き場の無くなった孤高のパンクロッカー(…何故か恥ずかしい)ミシン、
前作のラストはカサコがミシンのお望み通りステージで撲殺しようとするところで終わってましたが…
読み終わって感想は一言。
『この続編、無い方がいいんじゃない?』
だらだらと、完結した物語を延び延びにするのは嶽本氏の悪い癖です。
ミシンは前作で完結していてよかったんじゃないかなぁ。
でも、そこを抜きにしたら、普通に『イケル』本ですよ。うん。
★★★
好き好き大好き超愛してる。
2005年7月27日 ★★★☆
ISBN:4062125684 単行本 舞城 王太郎 講談社 2004/08/07 ¥1,575
夢を見ている。
夢の場面は自分の意思とは関係無く次々と変わり、
登場人物も変わり。
繋ぎ合わせたイメージと
矛盾が矛盾で無い渦中の自分。
そんな夢を見たとする。
そして起きたら突然降ってくる質問。
『さあ、さっきの夢は何を言いたかったのでしょう?』
そんな本でした。
C/Wは頭に空いた穴でセックスする男の子のお話。
脳と直接交わるセックス描写が、圧巻!
…舞城王太郎はどこへいくんだろ。
★★★☆
夢を見ている。
夢の場面は自分の意思とは関係無く次々と変わり、
登場人物も変わり。
繋ぎ合わせたイメージと
矛盾が矛盾で無い渦中の自分。
そんな夢を見たとする。
そして起きたら突然降ってくる質問。
『さあ、さっきの夢は何を言いたかったのでしょう?』
そんな本でした。
C/Wは頭に空いた穴でセックスする男の子のお話。
脳と直接交わるセックス描写が、圧巻!
…舞城王太郎はどこへいくんだろ。
★★★☆
ISBN:4043596030 文庫 岩井 志麻子 角川書店 2003/07 ¥500
艶美で、ギチギチ。
囲われ女が、無理心中で片目を切られ
『見えないもの』がその左目で見えるようになるお話なのだが
とにかく、状況描写が巧い。
お得意の岡山弁が田舎特有の閉鎖感をうまく引き立ててくれる。
愛憎とか、禁忌とか、見てはいけない物を
ストレート直球で書く人。
女の、業。怖い怖い。
★★★★
艶美で、ギチギチ。
囲われ女が、無理心中で片目を切られ
『見えないもの』がその左目で見えるようになるお話なのだが
とにかく、状況描写が巧い。
お得意の岡山弁が田舎特有の閉鎖感をうまく引き立ててくれる。
愛憎とか、禁忌とか、見てはいけない物を
ストレート直球で書く人。
女の、業。怖い怖い。
★★★★
ISBN:4488413056 文庫 北村 薫 東京創元社 2004/04/09 ¥588
そうそう。私がはじめて落語に興味を持ったのはこのシリーズのおかげだった。
思えば道をずいぶん外してしまった様に思うけれど。
さて、相変わらずな円紫師匠と、ちゃんと大人になる『私』。
私は『私』に物凄く憧れる。
素直に柔らかに物事を吸収できる人間になりたいと切に思う。
ちなみに『天狗裁き』は私も大好きな噺だ。
★★★★
そうそう。私がはじめて落語に興味を持ったのはこのシリーズのおかげだった。
思えば道をずいぶん外してしまった様に思うけれど。
さて、相変わらずな円紫師匠と、ちゃんと大人になる『私』。
私は『私』に物凄く憧れる。
素直に柔らかに物事を吸収できる人間になりたいと切に思う。
ちなみに『天狗裁き』は私も大好きな噺だ。
★★★★
ISBN:4199051481 文庫 清涼院 流水 徳間書店 2004/08/05 ¥650
……
619円、返せ。
えー?この人こういう筆風だったっけ?
西尾維新も乙一もこの人も
なんで皆してスニーカー文庫みたいになってんの?
『萌え』狙いのイラスト使って?
双子の美少女とキャラ立ってる男前で
そんなんで本格作家とかキツイですっていい加減。
でも、ライトノベルとして読むなら星3つ半。
★★☆
……
619円、返せ。
えー?この人こういう筆風だったっけ?
西尾維新も乙一もこの人も
なんで皆してスニーカー文庫みたいになってんの?
『萌え』狙いのイラスト使って?
双子の美少女とキャラ立ってる男前で
そんなんで本格作家とかキツイですっていい加減。
でも、ライトノベルとして読むなら星3つ半。
★★☆
オンリー・チャイルド
2005年7月27日 ★★★★
ISBN:4594022715 文庫 有沢 善樹 扶桑社 1997/06 ¥620
自分の息子をレイプする狡猾な暴力旦那から
息子を守る母親、リディアの話。
だらだらと埒のあかない裁判に母親と同じ様にイライラし
父親が振りかざす圧倒的な力に息子と同じ様に恐怖し
起こる一つの一つに息を飲んだ。
いつものような直接的なスプラッタ描写が少ない代わりに
メンタル面が丁寧に書かれている。
父親が陰で行ってた連続レイプ殺人があまり絡んでこなかったのが勿体無いくらいか。
それでも一応言っておく。
ケッチャムさん、あんた頭イってるよ。
★★★★
自分の息子をレイプする狡猾な暴力旦那から
息子を守る母親、リディアの話。
だらだらと埒のあかない裁判に母親と同じ様にイライラし
父親が振りかざす圧倒的な力に息子と同じ様に恐怖し
起こる一つの一つに息を飲んだ。
いつものような直接的なスプラッタ描写が少ない代わりに
メンタル面が丁寧に書かれている。
父親が陰で行ってた連続レイプ殺人があまり絡んでこなかったのが勿体無いくらいか。
それでも一応言っておく。
ケッチャムさん、あんた頭イってるよ。
★★★★
ISBN:4344405749 文庫 太田 光 幻冬舎 2004/10 ¥520
私はこの人が結構好きなのだが。
これは帯が悪い。『リアル鬼ごっこ』の時と同じ。
その帯のキャッチコピーはこう言うもの。
『実はこんな深い事を考えていました』
中身はそんなに深くないです。
ネットで思考ベクトルが面白い人の書く日記とか雑文とかを本にした感じ。
深くないの。雑文なのよ。
勿体無い。深い事考えてるって帯が言うからっ。
そういう頭で読んだのに書いてあるのは少し洒落た雑文。
最初から『日記もどき』と帯にあったならそれなりに面白く読めたと思うのに。残念。
★★★
私はこの人が結構好きなのだが。
これは帯が悪い。『リアル鬼ごっこ』の時と同じ。
その帯のキャッチコピーはこう言うもの。
『実はこんな深い事を考えていました』
中身はそんなに深くないです。
ネットで思考ベクトルが面白い人の書く日記とか雑文とかを本にした感じ。
深くないの。雑文なのよ。
勿体無い。深い事考えてるって帯が言うからっ。
そういう頭で読んだのに書いてあるのは少し洒落た雑文。
最初から『日記もどき』と帯にあったならそれなりに面白く読めたと思うのに。残念。
★★★
ISBN:4043470053 文庫 小林 泰三 角川書店 2003/03 ¥540
古い家に引っ越してきた一家が気付く
『その家にずっと棲んでいる‘もの’』
その‘もの’が形として表れるまでの描写が怖い。
なんだか良くわからないものに対する恐怖、
とくに‘暗闇’に潜んでいる何かへの。
上手だな。小林ヤスミ。(たいぞうって読まないでね)
玩具修理者で名が売れた感のある彼だが
なかなかの短編書きでいらっしゃる。
三津田信三・小林泰三・岩井志麻子。
最近のホラー小説は粒ぞろい。
個人的には『食べる事と殺す事』を題材にした
『食性』が良い。原罪を上手にホラーに絡めてると思う。極端だけど。
★★★☆
古い家に引っ越してきた一家が気付く
『その家にずっと棲んでいる‘もの’』
その‘もの’が形として表れるまでの描写が怖い。
なんだか良くわからないものに対する恐怖、
とくに‘暗闇’に潜んでいる何かへの。
上手だな。小林ヤスミ。(たいぞうって読まないでね)
玩具修理者で名が売れた感のある彼だが
なかなかの短編書きでいらっしゃる。
三津田信三・小林泰三・岩井志麻子。
最近のホラー小説は粒ぞろい。
個人的には『食べる事と殺す事』を題材にした
『食性』が良い。原罪を上手にホラーに絡めてると思う。極端だけど。
★★★☆
ISBN:4104660019 単行本 嶽本 野ばら 新潮社 2004/01/30 ¥1,470
出ました。新作。
なんでこの人のかく男の主人公は自分なんだろうなぁ。
どうしても『世界の終わりと…』と『ツインズ』との繋がりを思い出してしまい
新しい恋の度に前2作のヒロインに魅力が無くなって行くような気分になってしまうよ。
一つ一つを完結させてから、次の物語に移って欲しい。
そして主人公は、同じ人であって欲しくないなぁ。
でもね。今回のヒロインはネタバレするから書けないけど、ちょっと面白いよ。
こう来たら次は芸能人ネタくらいしか残ってないんじゃないかな。
ご自身も好きなあゆでもモチーフにして。
物語自体は★四つ。
でも、なんとなく今回詰めが甘い気がするから-0.5。
★★★☆
出ました。新作。
なんでこの人のかく男の主人公は自分なんだろうなぁ。
どうしても『世界の終わりと…』と『ツインズ』との繋がりを思い出してしまい
新しい恋の度に前2作のヒロインに魅力が無くなって行くような気分になってしまうよ。
一つ一つを完結させてから、次の物語に移って欲しい。
そして主人公は、同じ人であって欲しくないなぁ。
でもね。今回のヒロインはネタバレするから書けないけど、ちょっと面白いよ。
こう来たら次は芸能人ネタくらいしか残ってないんじゃないかな。
ご自身も好きなあゆでもモチーフにして。
物語自体は★四つ。
でも、なんとなく今回詰めが甘い気がするから-0.5。
★★★☆
ISBN:4344404394 文庫 五十嵐 貴久 幻冬舎 2003/10 ¥630
怖ぁ!
インターネット出会い系サイトで
うっかりサイコさんに引っかかっちゃった
お父さんのお話。
この手のストーカー型おサイコさんは
『座敷女』とどうしても比べてしまうのだけれど
ま、似たり寄ったりですよ。設定も。
座敷女の子はまったく自分が悪くないのに追い掛け回されてたけど
こっちは自分で出会い系登録とかしちゃってる分、自業自得感が否めない。
妻子とかの存在が目新しい恐怖要素かね。
あーサイコさん怖い。インターネッコ怖い。
でもさ、結局外見の怖さも手伝うわけで。
いくら憎悪がキツイってたって、外見が普通ならここまでは怖くないわけでしょ?
普通の外見のおサイコさんが出てくるお話が読みたいなぁ。誰か知りません?
★★★☆
怖ぁ!
インターネット出会い系サイトで
うっかりサイコさんに引っかかっちゃった
お父さんのお話。
この手のストーカー型おサイコさんは
『座敷女』とどうしても比べてしまうのだけれど
ま、似たり寄ったりですよ。設定も。
座敷女の子はまったく自分が悪くないのに追い掛け回されてたけど
こっちは自分で出会い系登録とかしちゃってる分、自業自得感が否めない。
妻子とかの存在が目新しい恐怖要素かね。
あーサイコさん怖い。インターネッコ怖い。
でもさ、結局外見の怖さも手伝うわけで。
いくら憎悪がキツイってたって、外見が普通ならここまでは怖くないわけでしょ?
普通の外見のおサイコさんが出てくるお話が読みたいなぁ。誰か知りません?
★★★☆