ISBN:4062637782 文庫 西澤 保彦 講談社 1998/05 ¥750

憧れていた奇麗な家庭教師の彼女。
あの日、彼女の持ってきたケーキの箱には
なぜ、鳩の死体がはいっていたのか。
何故私はあの日の彼女に理不尽な仕打ちを
受けねばならなかったのか。
彼女のケーキ箱を摩り替えたのは誰で何の為なのか。

りんが、ちょっと変った能力の持ち主みはると
身近な人の謎を次々と解かせて行くのだが
(この二人、集める事と当人に考えさせるだけで
自分では本当に何もしない)
段々一つ一つが繋がって行く過程が気持ち良い。
一つも無駄な伏線が無い。(重要かそうじゃないかは別として)
よく出来てる。うん。
ただ、主人公達にスポットが当てられない分だけ
主人公達に愛情を持てないのは、これ仕方ない?

『私は彼女の美しさを
いつでも消費する立場で居たかった』ってフレーズが
妙に印象的。


★★★☆

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