ひとりずもう

2006年7月25日 ★★☆
ISBN:4093861528 新書 さくら ももこ 小学館 2005/07/14 ¥1,050

さぁさぁ来ました私の鬼門。
女性作家・漫画家エッセイ・自称変わり者ちゃん。
さくらももこだよ。あまりのお手隙っぷりに手を出してしまったよ。

青春時代に彼女がどう思ってたのかエッセイ。
生理に嫌悪感を持っていた話が印象深いかな。

サゲの用意されてない友人の話を延々と聞いてる気分になる本。
それは決して悪い事ではないし、友人の話を聞くという行為が好きな人も世の中には沢山居るのは分かっていても
よっぽど突き抜けてないと自称変わり者の話は面白くない。少なくとも私には刺激にならない。

鬼門ってのは「災いが訪れる方角」というのが一般的認知だと思うけど
中国家相風水(胡散臭いワード)では「意識して大事にする場所」として扱われていると聞く。(詳しくないので突っ込まないであげて)

どちらの意味あいでも私にとってのさくらももこは鬼門。
マイナスベクトルの感想を持つものほど気にしてしまう性分だしな。



★★☆
ISBN:4872339215 単行本 ブルボン小林 太田出版 2004/12 ¥1,470

装丁に惹かれてつい、購入
わーん購入しちゃったよ。
だって何処からも借りられそうにない類の本なんだものー。

感想ですか。感想……。

えーとですね。私、昔からゲーム大好ッき!なんだけどさー。
イマイチ、うん、イマイチ、気持ちが入らなかった、かな。
ホラ、ゲームって古い新しいに関わらず、
『今自分がやってるゲームが自分の中で熱い』じゃない?
でもさ、その様子を他人が見て面白いかッてったら違うと思うんだよ。
いくら自分の中で進行形なゲームでも他の人から見たら
“古い・昔の・前やった・覚えてない・そう思い入れは無い”
だったりするじゃない。

だから、新作ゲームのレビューはそこそこ読めるんだよ。
だって同時進行でプレイしてる人が一杯いるわけだから。

この手の懐ゲーコラムは、割と作者のそのゲームへの想いと
読んでる人のそのゲームへの気持ちに結構なズレがあるように感じる。
(ここまで他に『フロッガー』に固執する人、居る?)

断言しちゃってもいいかな?
この本、一部のゲーム好きだった大きいお友達向け。
結構8ビットから好きだった私でも懐古主義の嘆きには賛同できないなぁ。

追記:あ、この人芥川賞取った人なの?長嶋有…。へぇ。



★★☆
ISBN:4103808063 単行本 江國 香織 新潮社 2003/11/19 ¥1,470

分かったような顔で押し付けられる感傷には飽き飽きだ。
なにより『号泣する準備はできていた』と
いうワードは汚い。
号泣しない為に手を尽くすのが大人です。

★★☆

たたり

2005年10月18日 ★★☆
ISBN:4575233951 単行本 雨宮 町子 双葉社 2000/08 ¥1,890

避暑地の洋館別荘を借りる事になった哲哉と佐知子の若い夫婦。
拭いても拭いても沸いてくる壁紙の黴。
変な夢にうなされどんどん老けていく妻。
異常なほどの食欲を見せ始める夫。

この本の著者って翻訳畑の人なのかなー。
変な()の使い方をしてていちいちそれが気になった。
引用。
 哲哉は自分のために三百グラムのステーキとサラダと
 ビールの大ジョッキ(「だいじょうぶだって。
 お山まではあっというまさ」)を、佐知子のために
 ミニッツステーキとサラダを注文した。
き、気持ち悪い。なんだか気持ち悪い。
最後への伏線かなと思ってたら、結局何もなくただ座りが悪いだけでした。

読み終えた印象としては
「サウンドノベルでいうならNO,17のバットエンドだな」だった。
何が解決する訳でもなく何が説明される訳でもなく
唐突に終わる。まぁ、怖いと言えば怖いけど。
いやいやこういう結論を宙吊りにされる方が怖いって。
いやー、せっかくじわじわくる恐怖感はあるんだからさー
スタッフロール出して「完」って打てるような終わり方希望。

読んでる途中はじわじわじわじわと怖かったんだけどな。
消化不良で残念。


★★☆
ISBN:406182418X 新書 有栖川 有栖 講談社 2005/03/08 ¥903

最近は長編も飛ばし飛ばしで読んでいるが
なんとなく惰性で国名シリーズは読んでしまう。最新刊。

正直、最後まで読むのが辛かった。
最初の「助教授の身代金」も面白かったのは
誘拐経緯を追っていく所までで、尻窄みは否めない。
「ABC殺人事件」も同様で、とにかく消化不良。
トリックのために考えられた物語、の印象が拭えなかった。
そのトリックも「ううううん。無理がある」と納得できないしー。
まぁ、最後のモロッコ水晶の謎は
怪しげな占い師を絡めた目新しい要素があって難なく読み進められた。
まぁ、それだって本格としては仕掛けがチープだし
物語としては割とご都合主義。
やっぱり消化不良、の一言に尽きるなぁ。

長編はまだ普通に読めるってのは単に火村英生のキャラだけなのか?
頑張れ有栖川有栖。君はやれば出来る子だ。
まぁ、センスが多少古いのはご愛嬌だ!!


★★☆
ISBN:409386117X 単行本 市川 拓司 小学館 2003/03 ¥1,575

映画もドラマも観てないが、
売れるには売れるだけの理由があるのだろう?と
本から入ることにしたよ。
私は凄く涙もろいので、なんだかんだいって結構きたりして…
と思ったら。

痒いかゆいカユイ!!
言葉選びがとにかく痒い。

「君はおそろしく細い女の子だった。
無性的で、少年みたいな女の子というよりも、
女の子の外見をしたコーヒースプーンの精霊みたいだった。」

という一文から段々痒くなり始め、
おやおや?と思ってる間に終わってしまった。

いや、泣き所もわかるし、淡々とした暖かさみたいな物も感じる。
話としては上手く出来てると思うのに、
私には合わなかった。とにかくむず痒い。
純粋だとか不器用さだとかを表に出しすぎていて
それがあたかもこの世で一番の美徳のように扱われている事にも
なんとなく違和感を感じる。
映画だったら、余計な物が省かれてそうだな。
そっちの方がまだ観られるかも。

夫婦モノには割と点数が甘い私だが
あー。ゴメンナサイ。これは私には向かない。


★★☆
ISBN:4396330464 文庫 倉知 淳 祥伝社 2002/06 ¥400

ううんと。

倉知淳の、あの所帯じみたというか
とっつきやすいというか
凡庸だというか。
とにかくいつもはそこがこの人の味なのだが。
今回に限ってはそれがすべて裏目に出た感じ。

読みやすい、だけがこの本の唯一の優良点。

悪くは・・・無いんだけどな。

★★☆

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