ISBN:4309015700 単行本 綿矢 りさ 河出書房新社 2003/08/26 ¥1,050

『インストール』で割と滅茶苦茶書いたけど
私、これは割と好きかもしれない。
もてあました自意識だけが一人歩きして
いつのまにか自分を自意識に合わせてる感じ、というのでしょうかね。

ひねくれっことしては笑えないお話だったよ。

ハツはその持て余した自意識で鬱屈していくタイプで
にな川はだれかにその自意識を投影させるタイプ。
結局どっちも向き合わなくちゃいけないのは自分自身なんだけど
向き合い方が真っ直ぐじゃないから、
傍目に可笑しく見えるのよね。
ハツがにな川の背中を追ったのは、
多分にな川がオリちゃんを追っていたのと同じ分類の感情じゃ
なかったのかな。

文字数も少ないし、あっさりと読み終えちゃったよ。
勿論、りさたんは可愛い。


★★★

コメント

nophoto
tara
2007年11月1日14:36

私も「蹴りたい背中」読みました。主人公(なのかなぁ。)のハツは、かなりの割合で私に似てると思います。(笑)
物語自体はあっさり目な内容ですが、どこか惹かれるところのある本だと思います。

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