ISBN:4062087596 単行本 奥田 英朗 講談社 1997/08 ¥1,680
ううんとね。某超有名アーティスト、日本人の妻と結婚した丸メガネ、居るじゃない?
表紙の彼にオマージュを捧げてるのが容易に想像できる
奥田英朗の処女作。
過度の便秘に右往左往する彼が、妻に勧められた心療内科で
風変わりなお医者と風変わりな看護婦に接しているうちに
過去に傷つけてきた人の幽霊と遭うようになる話。
幽霊は結局、正体は分からないが
彼らに許されて彼も自分を少しずつ許していく。
むしろ彼を本当に許していたのは彼自身なんだろうなぁ。
許されて停滞から抜け出す彼は、有名アーティストじゃなくて
やっぱり一人の人間でさぁ。
僕らの知ってる実在のあの彼も、そうだったのかもしれないね。
パラノイアでもエキセントリックでもなくて
息子と妻を愛して本気で自分の歌が世界を救えるなんて信じてたのかもしれない。
実在する彼の、空白の四年間を見て来たかのような
そんなお話だったよ。まぁ、奥田英朗っぽくないといえば無いけどね。
★★★☆
ううんとね。某超有名アーティスト、日本人の妻と結婚した丸メガネ、居るじゃない?
表紙の彼にオマージュを捧げてるのが容易に想像できる
奥田英朗の処女作。
過度の便秘に右往左往する彼が、妻に勧められた心療内科で
風変わりなお医者と風変わりな看護婦に接しているうちに
過去に傷つけてきた人の幽霊と遭うようになる話。
幽霊は結局、正体は分からないが
彼らに許されて彼も自分を少しずつ許していく。
むしろ彼を本当に許していたのは彼自身なんだろうなぁ。
許されて停滞から抜け出す彼は、有名アーティストじゃなくて
やっぱり一人の人間でさぁ。
僕らの知ってる実在のあの彼も、そうだったのかもしれないね。
パラノイアでもエキセントリックでもなくて
息子と妻を愛して本気で自分の歌が世界を救えるなんて信じてたのかもしれない。
実在する彼の、空白の四年間を見て来たかのような
そんなお話だったよ。まぁ、奥田英朗っぽくないといえば無いけどね。
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