たたり

2005年10月18日 ★★☆
ISBN:4575233951 単行本 雨宮 町子 双葉社 2000/08 ¥1,890

避暑地の洋館別荘を借りる事になった哲哉と佐知子の若い夫婦。
拭いても拭いても沸いてくる壁紙の黴。
変な夢にうなされどんどん老けていく妻。
異常なほどの食欲を見せ始める夫。

この本の著者って翻訳畑の人なのかなー。
変な()の使い方をしてていちいちそれが気になった。
引用。
 哲哉は自分のために三百グラムのステーキとサラダと
 ビールの大ジョッキ(「だいじょうぶだって。
 お山まではあっというまさ」)を、佐知子のために
 ミニッツステーキとサラダを注文した。
き、気持ち悪い。なんだか気持ち悪い。
最後への伏線かなと思ってたら、結局何もなくただ座りが悪いだけでした。

読み終えた印象としては
「サウンドノベルでいうならNO,17のバットエンドだな」だった。
何が解決する訳でもなく何が説明される訳でもなく
唐突に終わる。まぁ、怖いと言えば怖いけど。
いやいやこういう結論を宙吊りにされる方が怖いって。
いやー、せっかくじわじわくる恐怖感はあるんだからさー
スタッフロール出して「完」って打てるような終わり方希望。

読んでる途中はじわじわじわじわと怖かったんだけどな。
消化不良で残念。


★★☆

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