ISBN:4620106089 単行本 井上 夢人 毎日新聞社 2000/01 ¥1,995

仲の良かった姉を殺される現場に立ち会ってしまった主人公。
後頭部からガツンとやられて、大重症。
一ヵ月後目覚めたときの世界は、色とりどりのゼリーに彩られた物だった。
どうやらこのクラゲみたいなゼリーみたいなものは
『匂い』らしい、ということに気付いた主人公は
行方不明になったバンドメンバーと姉を殺した犯人を探し始める。
なお話。

私にとって井上夢人って人は『鉄板』である。
基本、本を所持しない私でも井上夢人の『風が吹けば桶屋が儲かる』はちゃんと手元においてあるし、ね。
今回もそれなりのページ数もあるいわゆる長編小説なのだけれども
読んでる途中でダレない。
現実にこんな症状が有ろうと無かろうと
この本の中では説得力をもって語られている。
無駄な登場人物が登場しないのも良い。
役割を持った人にだけ名前が与えられて、余計な名前が入ってこないので印象が混ざらない。

CGのような鮮やかな世界。

まぁ、この本の犯人探しってのは主テーマじゃない、って事で。
そっちの書き込みが浅いのは許してあげましょうよ。ね。



★★★★

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