ISBN:4104669024 単行本 絲山 秋子 新潮社 ¥1,260

こんちはッ。もうすぐバレンタインですね。
バレンタインと言えば何処かで見たこのウタ、秀逸だと思いませんか。

妹が 義理だからねとチョコをくれ
君が義理なら どんなにいいか


ホラ、秀逸。

最近半年ほど間をあけてやっと読書が苦じゃなくなってきた。
ぼちぼち読書日記再開させようと思います。
ええ、自分が後に読み返す為に。

で、再開一発目はこの本。
絲山秋子と言うこの作家さん、実は本は初めてなの。
でも私、この人の事は結構知ってる。
ラジオで話してるのを何回も聞いたことがあるから。
さらりとカラッとした話し方をする人だった。

そんな先入観を持って読んだこの本。
句点で細かく区切られるアッサリとした独白調の本文に
著者の影が見え隠れしますなぁ。

内容としては、まぁ右とか左とかそういう活動に傾倒してた
主人公のそのアトの人生のお話。
40歳の主人公がエセ神父と出会って考えて、
それでも人生は続いていく話。
夢があっても思想があっても恋があっても
それが終わった後も人生が続いていく、そんな話。

リズムがよいので非常に読みやすいのだけれども。
序盤の方の主人公の科白。

俺は賛成でもアルカリ性でも無いぜ。

というこの科白に私は「あざとさ」を感じたクチですわ。
狙いすぎだろ。空気は練り上げて出すもんじゃねぇでしょ。
ま、このセンスが合う方なら多分私の7倍は楽しめるんじゃないでしょうか。



★★★★

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