ISBN:4062757419 文庫 本谷 有希子 講談社 2007/05/15 ¥470

友人が本谷有希子は素晴らしい、と褒めるのでまずは一冊。
映画化されるらしいですね。

妹に『容姿以外は何も持ってないのに』と冷めた目で見られながらも
自分は特別だ、信じ抜く女優・澄加のお話。

なんだかこういう自意識過剰・自信過剰・過自己愛の女って
小劇団に山ほど居そうだな、と思いながら読む。
いや、私割と小劇団の観劇好きなんだけどさ。
著者も嫌って程見てるんだろうなぁ。
いやむしろ本人が少なからずこんな感じ?

自己愛過多の澄加に振り回される家族がどこか滑稽で可笑しい。
特に澄加に負い目のある(この辺は実際に読んで欲しい。ちょっと面白いから)妹からの
視線は冷めているようで、妙に熱がこもっていて、それもまたオカシイ。

それに何より188ページからの展開はもう最高。
スカッとしたね。ビバ!カタルシス!
いや、良い娯楽作でした。タイトル負けしてるとは思うけど。



追記:映画はサトエリが澄加やるそうで。プププ。
あと、待子が永作はちょっと納得できまっせん。
兄ちゃんの永瀬も納得できーん。
密かに私の脳内ではキム兄に変換されていた





★★★★☆

コメント

繭
2007年9月11日22:53

これ、単行本で買って読んだんだけど話の筋以外のディティールをほとんど覚えていない…。田舎の閉塞感がうまく書けているような惜しいような、と思った記憶はあるけど。
ヒミツに書いてあるやつ、最近色んなところで見かける気がします。ためしにLarkNoFlyで登録してみました。使い方よくわからないけど。

舌足らず
舌足らず
2007年9月14日4:14

お。お久し振りです!
こりゃー娯楽作ですね。
その場で楽しかっあ、忘れた、それでいいのだと思うよー(笑)

テュイッター、っと、トゥイッターですね。
初心者の私には繭さんが見つかりません( ; ゜Д゜)
誰かと絡みたいのにぃぃぃぃぅ。

繭
2007年9月14日8:44

あらら、本当ですか。
http://twitter.com/LarkNoFly
ですよん。予期せず暗い言葉満載になってしまってますが…。

舌足らず
舌足らず
2007年9月17日3:32

うぃ!!登録完了ーーーー。
気軽な感じで結構面白いよね。

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